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「エンドウ移籍は天才的な大当たりだ」遠藤航のリバプール30億円移籍直後、クロップ監督のスマホに届いたメッセージ…英国人記者が明かすウラ側 

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ジェームズ・ピアース(The Athletic)

ジェームズ・ピアース(The Athletic)James Pearce

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posted2023/08/28 18:37

「エンドウ移籍は天才的な大当たりだ」遠藤航のリバプール30億円移籍直後、クロップ監督のスマホに届いたメッセージ…英国人記者が明かすウラ側<Number Web> photograph by Getty Images

8月18日、リバプールに電撃移籍した遠藤航。8月27日のニューカッスル戦(2-1逆転勝ち)で初先発を果たした

【3】シュマットケ「例外的な“30億円”」

 3人目のキーマンは、リバプールのSDを務めるドイツ人のヨルク・シュマットケだ。ドイツとの太いパイプラインを生かし、今回の移籍交渉を円滑に進めた。同氏もまた、遠藤の才能やリーダーシップなどを高く評価した。

 リバプールのオーナー企業であるフェンウェイ・スポーツ・グループは、補強の基本方針として25歳以下の選手をターゲットにしている。だがクロップ監督は、「例外」として遠藤を獲得する価値があるとクラブ首脳陣に進言。1620万ポンド(約30億円)の移籍金に見合う価値があると説得したという。

 こうして、遠藤獲得にゴーサインが出た。

クロップの遠藤評「ワタルはモンスターに変身する」

 内部情報によると、ブンデスリーガにおける日本代表MFのスタッツも、移籍の後押しになった。リバプールは補強選手を決める際にスタッツを重視しているが、遠藤のそれは獲得を決めるにあたり十分すぎるものだったという。

 まず、怪我の少なさが評価された。遠藤は、ブンデスリーガの過去3シーズンで欠場したのがわずか3試合しかない。3シーズンにわたりフル稼働してきた点は、たしかに特筆に値する。

 またブンデスリーガの過去3シーズンで、遠藤はリーグ最多のデュエル数(1274回)を誇り、ポゼッション獲得数(706回)とタックル数(207回)もリーグ2位の数値を記録した。

 さらに昨シーズン、遠藤はオープンプレーから46回のチャンスを作った。遠藤を上回る数字を叩き出したのは、ジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)、ムサ・ディアビ(レバークーゼン、現アストンビラ)、ラファエル・ゲレイロ(ドルトムント、現バイエルン・ミュンヘン)、ドミニク・ソボスライ(ライプチヒ、現リバプール)の4人のみである。

 こうしたスタッツに改めて目を通すと、クロップ監督の遠藤評にも深みが出てくる。クロップは言う。

「ワタルは本当に素晴らしい選手だ。ぜひ、彼のプレーを見て欲しい。経験豊富でシュツットガルトでは主将を務めた。日本代表でもキャプテンで、英語も上手い。ナイスガイで、家族思いでもある。ただひとたびピッチに入ると、ワタルは真のモンスターに変身する。

 ご存知の通りリバプールは、遠藤のような30歳の選手と契約するケースが稀だ。伝統的に少ない。だが通常、サッカー選手にとって最高の時期になるのは27歳から33歳までと、私はそう認識している。だから遠藤の補強で、私の考えが大きく変わったわけではない。遠藤は、最初から私のリストに載っていたんだ」

「天才的な大当たりだ」スマホに届いたメッセージ

 8月16日の水曜日、遠藤の移籍でリバプールとシュツットガルトがクラブ間合意に達したと伝えられると、クロップ監督のスマートフォンにはサッカー関係者から祝福のメッセージが数多く寄せられたという。

【次ページ】 「天才的な大当たりだ」届いたメッセージ

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