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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「エンドウの英語は素晴らしいレベル」電撃移籍の遠藤航…地元リバプールの英国人記者がホメた“取材対応”「でも…さすがに困惑した質問」とは?
posted2023/08/28 18:36
text by
ジェームズ・ピアース(The Athletic)James Pearce
photograph by
Getty Images
急転直下で決まった遠藤航(30歳)のリバプール移籍。その舞台ウラでは何があったのか? そして地元メディアや番記者は本音でどう思っているのか? リバプールの地元番記者ジェームズ・ピアース氏(The Athletic)がNumberWebに明かした。【全2回の1回目/後編へ】(翻訳・構成=田嶋コウスケ)
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「わずか3、4日前だった」代理人への打診
遠藤航が、リバプールの本拠地アンフィールドにやってきた。
デビュー戦となったのは、8月19日に行われたリバプール対ボーンマス戦。試合後のミックスゾーンでも、遠藤はピッチ上と同じように落ち着き払っていた。イギリスメディアの取材に応じたその遠藤に、筆者はマイクを傾けていた1人。デビューを飾ったことに嬉しそうな顔を見せながら、「まだここにいるのが信じられない」とでも言いたげな不思議な表情を浮かべていたのが印象的だった。
遠藤のリバプール移籍が決まったのは、8月18日のことだ。リバプールから代理人に打診が届いたのは、その3~4日前だったという。遠藤本人が「ブンデスリーガの開幕に向けて準備ができていた」と明かしたように、少なくとも8月13日の時点ではドイツでプレーを続ける気持ちだったようだ。ところが急転直下でプレミアリーグ行きが決まったのである。
アーノルドも「ワタル、いいぞ」
入団が発表されたその18日、遠藤はチームの全体練習に一度参加しただけで、翌19日のボーンマス戦でベンチ入りした。そして、アルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリステルの退場処分を機に、後半18分からアンフィールドのピッチに入った。移籍の経緯さながら、デビューもまさにドタバタだった。
突然の移籍と、突如訪れた出場機会――。若手なら目が回ってしまいそうな状況に置かれても、30歳のベテランMFはピッチ上でタスクを的確にこなし続けた。