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「現役引退はないですから…」あの“元祖カーリング娘”小笠原歩さんの今「初めてのパワポ作りは地獄でした(笑)」超多忙なコーチ生活

posted2023/08/21 17:30

 
「現役引退はないですから…」あの“元祖カーリング娘”小笠原歩さんの今「初めてのパワポ作りは地獄でした(笑)」超多忙なコーチ生活<Number Web> photograph by JMPA

2009年に出産、子育てを経て競技に復帰。2014年のソチ五輪に出場した小笠原歩さん

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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JMPA

女子カーリング元日本代表・小笠原歩さんのインタビュー。2009年に出産、子育てを経て、五輪に出場した小笠原さん。「カーリングには現役引退がないですから」と語る小笠原さん。平昌オリンピック出場を逃したあと、転機を迎えていた。【全2回の1回目/#2へ】

◆◆◆

「私にはコーチは無理だ」と決めつけていた

 第一線から退くや否や、2020年のスイス・ローザンヌで開催されるユース・オリンピックに出場するジュニア日本代表のナショナルコーチへの就任を打診された。特定のチームを持つのではなく、代表となったチームに帯同するコーチである。

「最初、話をいただいたとき、私にはコーチは無理だと決めつけていました。コーチって、いろいろな勉強をして、試合では相手のことを分析したり、あらゆる面で行き届いている人じゃないと務まらないと思ってましたし、トップにいると、ジュニアにどんな選手がいるかも知らなかったし、今の自分では選手に求めすぎるだろう、と思っていたんです」

 完璧を求める性格が、そうした考えにつながったのかもしれない。

「初めてのパワポは地獄でした(笑)」

 ナショナルチームを指導するにあたり、小笠原さんが「恵まれてました」と振り返るのは、ナショナルトレーニングセンターで約2カ月間開講される「JOCナショナルコーチアカデミー」を受講できたことだ。

【次ページ】 「初めてのパワポは地獄でした(笑)」

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