【ドラ1候補・社会人編3】竹田祐・投手・23歳・三菱重工West（明治大）・184cm93kg・右投右打

　昨秋の日本選手権で、JFE西日本戦を2安打完封の内容に驚いた。初回から150キロ前後を続けながら、カットボール、スライダー、カーブ、フォーク……多彩な球種を低めに集める冷静沈着な投球。「今すぐ日本シリーズのマウンドに立てる……」あるスカウトのつぶやきを覚えている。以降、今春までコンスタントに投げ続けているのが、最大の「プロらしさ」。今春の京都大会、12安打されながら1失点にしのいだ事実がすごい。これこそ、試合を作れる本物の「実戦力」だろう。

　未来予想図／柳裕也（中日）

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　人材がとくに豊富な大学生選手からは21名を紹介していきたい。

【ドラ1候補・大学生編1】滝田一希・投手・星槎道都大（寿都高）・183cm78kg・左投左打

　北照高を見に行った日に、たまたま前の試合で投げていた細身の長身左腕。球速は135キロ前後でも、抜群の快足と走るときのボディバランスの素晴らしさが、そのまま豊かな将来性に見えた。高校までのはずの野球が、星槎道都大・二宮至監督に見出され、努力に努力を重ねてドラフト上位候補に。最速151キロ、アベレージ145キロ前後の快速球にスライダー、90キロ前後のスローチェンジアップ。ソフトバンク三軍相手に6回10奪三振。野球が面白くて仕方ない頃だろう……今が伸び盛りの「シンデレラボーイ」だ。

　未来予想図／床田寛樹（広島）

【ドラ1候補・大学生編2】進藤勇也・捕手・上武大（筑陽学園高）・182cm84kg・右投右打

　上武大1年生のリーグ戦からレギュラーマスクに抜擢され、以降、不動の存在として活躍。1年時から侍ジャパン学生候補に挙げられ、学生ジャパンの常連として学生球界のエリートコースを進む。実戦のここ一番で、試合の勝敗を左右するようなタイムリー長打が打て、盗塁阻止ができる高度な実戦力が持ち味の「試合で使える男」。リーグ戦、全国大会、国際試合と出ずっぱりの3年間。今春リーグ戦は故障で欠場スタート。勤続疲労が心配なほど忙しい学生野球生活だが、捕手にとっては財産となる経験値の高さは折り紙付きだ。

　未来予想図／炭谷銀仁朗（楽天）

【ドラ1候補・大学生編2】進藤勇也・捕手・上武大（筑陽学園高）・182cm84kg・右投右打　©JIJI PRESS

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