【ドラ1候補・大学生編3】冨士隼斗・投手・平成国際大（大宮東高）・183cm87kg・右投右打

　高校時は肘の故障で公式戦登板なしの投手だった。しかし進学後、負担の少ないフォームに修正して飛躍的に球速アップ。昨秋リーグ戦で17奪三振ノーヒットノーランをマークし、球速も155キロに達した。昨年暮れの学生ジャパン候補合宿が凄かった。22球投げて15球が150キロ台。剛速球の威圧感は文句なし。あとは、ツーシームか、スプリットか……速球軌道からスッと沈むボールと、白鴎大、上武大のリーグ強豪を圧倒した事実があれば。兄の台頭に敬意とあこがれを抱く弟・大和投手（大宮東高・2年）も、来年はドラフト有力候補の長身左腕だ。

　未来予想図／大魔神・佐々木主浩（元・横浜）

【ドラ1候補・大学生編4】萩原義輝・捕手・流通経済大（東海大相模高）・180cm85kg・右投左打

　大学進学後の成長カーブが驚異的な選手が、今年のドラフト上位候補に何人かいるが、この捕手はその最右翼か。高校時は捕手、三塁手の控えだった。進学後に捕手に専念して、昨季から大学球界屈指の「打てる捕手」としてメキメキ頭角を現してきた。均整抜群の体躯に、3年間で通算打率.330の強打と長打力、高精度なスローイング能力もプロ仕様だ。控え選手の経験から、気持ちを察して動けるリーダーシップもある。何より、試合に出る喜びを発散しているようなフレッシュなプレースタイルが大きな魅力だ。

　未来予想図／坂倉将吾（広島）

【ドラ1候補・大学生編5】廣瀬隆太・二塁手・慶応義塾大（慶応高）・182cm91kg・右投右打

　牧秀悟（中央大→横浜DeNA）に続く和製大砲候補。慶応幼稚舎から今年で16年目の生粋の「慶応ボーイ」でも、イメージとはうらはらに逞しさあふれる強打は出色の存在。高校通算41本、東京六大学でも1年時からクリーンアップに定着し、打った瞬間「！」の大アーチをかける。昨年暮れの侍ジャパン学生候補合宿で、広い松山・坊っちゃんスタジアム左中間最深部の、それも上段にライナーでぶち込んだ140m級……このリストにも挙げる平成国際大・冨士隼斗投手の「151キロ」を捉えた驚愕弾だった。今春もスタートはタイミングを逸していたが、修正して神宮の青空に大放物線をかけている。二塁手としての柔らかい守備ワークも驚きの意外性だ。

　未来予想図／牧秀悟（横浜DeNA）

【ドラ1候補・大学生編5】廣瀬隆太・二塁手・慶応義塾大（慶応高）・182cm91kg・右投右打　©JIJI PRESS

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