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身長2メートル! 巨人・秋広優人(20歳)がプロ初本塁打で一皮むけた? 松井秀喜の背番号55を継承する”若き大砲”に期待がふくらむ理由 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byHideki Sugiyama

posted2023/05/03 11:04

身長2メートル! 巨人・秋広優人(20歳)がプロ初本塁打で一皮むけた? 松井秀喜の背番号55を継承する”若き大砲”に期待がふくらむ理由<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

高卒3年目で初本塁打も放った巨人・秋広優人。身長2メートル、背番号55、左の大砲として期待を担う存在だ

 しかし評判になった1年目の沖縄では、しっかりと芯で捉えた打球は3割程度で、打撃投手とはいえやはりプロのスピード感にはまだまだついていけない感じだった。そして昨年も8割には程遠く、今年は宮崎キャンプの初期段階しか見ることができなかったが、そこでも5、6割という内容に少しがっかりしたのを覚えている。

 ただ、広島戦の試合前の練習でフリー打撃を観た時には、その精度が確かに上がっていた。8割、9割とはいかないまでも、それに近い精度でバットがボールを捉えている。

 しっかり振って、その中で精度を上げていく。秋広の成長の跡はしっかりと見て取れるようになっているのだ。ただ、1つだけ言うなら松井さんのフリー打撃と、精度以外にも明確な違いがある。秋広の打球はライナー性が多いが、松井さんの打球はそれこそホームラン打者特有の角度で上がっていく大きな弾道だった。

身長2メートルの秋広に期待が膨らむ理由

 果たして秋広がそういう弾道を放つ打者へとなっていくのか。そこはまだまだ未知数だが、それでもボールを捉える力は確実に上がってきている。

 そこが今季、この身長2メートルの若者への期待が膨らむ理由なのである。

 2002年9月17日生まれ。

「(松井さんの)現役時代は、まだ自分は生まれていないのでわからないですけど……」という秋広。02年は松井さんが巨人のユニフォームを着た最終年で、その後メジャーで10年間プレーして12年のオフに引退を表明している。正確には生まれてはいたが、それでも松井さんの現役時代の姿が記憶にないのは当たり前のニュージェネレーションだ。

 ただその伝説だけは、秋広にもしっかりと受け継がれている。

「背番号が変わると聞いた時もそうですし、今もずっとそうですけど、本当に軽い番号ではないと思っているので。その番号に恥じないようなプレーをしなければならないとずっと思っています」

 5月3日にはその背番号55のレジェンド・松井さんがヤクルト戦の始球式を担当する。それは新旧背番号55の継承式になるかもしれない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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