メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
WBC“あの腕組みドヤ顔”アロザレーナがメキシコの英雄に、大谷翔平は米歌姫の恋人候補!? 活躍した選手たちの「スター化」がスゴかった
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2023/04/26 06:00
「腕組みドヤ顔ポーズ」はメキシコで大流行。アロザレーナは一躍メキシコの英雄になった
そしてWBC後にスター性を高めた選手といえばやはり大谷だ。7試合で10安打8打点、投手としては2勝1セーブで侍ジャパンの3大会ぶり優勝に貢献し大会MVPに輝いた。今やテレビで大谷を目にしない日はなく、米メディアでも注目度は上がっている。ロサンゼルス・タイムズ紙のダイラン・ヘルナンデス記者は「オオタニは大舞台のために存在する選手。残りの現役生活はポストシーズンに進出できるチームでプレーするべき。それが叶わないとなったら、彼自身にとっても野球界にとっても不利益だ」と書き、フィラデルフィア・インクワイアラー紙のスコット・ラウバー記者は「野球界はオオタニを可能な限り世間に露出させるべき」と意見した。
大谷がテイラー・スウィフトの恋人候補に!?
今の大谷の知名度の高さを改めて実感したのは、WBCから約3週間後のことだ。大谷があるオンラインスポーツブック(legal online entertainment sportsbooks)の賭けのオッズに名前が載ったのだが、それが「破局したばかりのテイラー・スウィフト、次の恋人は誰か」というものだった。
米国ではスポーツブックが盛んで、スポーツやエンターテイメントに関するあらゆることが賭けの対象になるが、ほとんどネタのようなものも多い。これもその1つかもしれないが、それでもテイラー・スウィフトといえばグラミー賞を12度受賞した世界の歌姫であり、米国の女性の中ではセレブ中のセレブ。米スポーツ界でもMLBはNFLやNBAに比べれば人気も選手の知名度も劣るという中で、MLBの選手が相手候補としてオッズリストに名前が載ることは、これまでならまずあり得なかった。スポーツイラストレイテッド誌のエマ・バチェリアリ記者もSNSで「MLBの現役選手がこの手のものに名前が挙がるのは一体いつ以来か……野球が再びクールなものになった?」と驚いていた。
「リーガル・オンライン・エンターテイメント・スポーツブック」によると、この候補にはラッパーのドレイク、俳優のブラッド・ピット、起業家のイーロン・マスク、NFLのトム・ブレイディら大物が名を連ねている。大谷のオッズはというと、マスク氏と同じ+5000。大谷の名声はもはや、とんでもないほどの高みまできているのだと、思わずにはいられない。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。