酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「ダルビッシュ36歳は200勝まであと11、大島洋平37歳は2000安打まで…」今後の名球会入り予想してみた「“あのWBC戦士”は27歳でもう候補」
posted2023/04/25 11:03
名球会入り条件を満たす成績に近づいている大島洋平とダルビッシュ有。彼ら以外の“候補者”は？
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Hideki Sugiyama・Naoya Sanuki
「日本プロ野球名球会」は民間組織ではあるが、野球人にとってこのメンバーになることは「野球殿堂」に次ぐ栄誉ではあろう。2023年シーズンが始まって3週間余が経過した時点での「名球会入り予想」をしてみよう。
名球会の入会資格は以下の通り。
・昭和以降の生まれであること
・記録は日米通算でも可。ただしNPBでの記録を起点とする
・打者：通算2000安打以上
・投手：通算200勝以上、または通算250セーブ以上
・ただし上記記録に未達でも会員の4分の3以上の賛成を得ることができれば「特例枠」として入会できる
大島は残り90安打、楽天の浅村や巨人・丸は？
通算2000本安打、通算200勝もしくは250セーブという観点で――名球会入会候補は誰か。4月23日時点でのNPBでの記録と今季成績（カッコ内の数字）で見ていこう。
〈打者 1500安打以上の現役選手〉
中島宏之（巨）40歳1923安打（－安打）
大島洋平（中）37歳1910安打（25安打）
松田宣浩（巨）39歳1832安打（1安打）
浅村栄斗（楽）32歳1715安打（13安打）
中村剛也（西）39歳1714安打（16安打）
丸佳浩（巨）34歳1612安打（10安打）
現役選手では巨人の坂本勇人（2213安打）、西武の栗山巧（2088安打）が達成者。2000本安打に一番近いのは巨人の中島だが、開幕前の負傷もあって現時点で一軍の試合に出ていない。
中日の大島は37歳の今年も1、2番を打ち、打率も3割台をマーク。全く衰えを感じさせない。この調子でいけば今秋には大台突破か。達成すれば中日単独では現監督の立浪和義（2480安打）、高木守道（2274安打）、谷沢健一（2062安打）、荒木雅博（2045安打）に次いで5人目となる。
今季、ソフトバンクから巨人に移籍した松田は今季1安打と苦しい。32歳の楽天・浅村は働き盛りであり、10年連続で100安打を記録している。今季こそまだ調子が上がらないが、現状のペースで順調にいけば大島洋平の次の2000本達成者は浅村となるか。
西武の中村は今季ここまで3割を打ち好調だが、2000本までの道はかなり距離がある。本塁打王6回、打点王4回は、すでにレジェンド級の実績だが、安打でも大台に乗せたいところだ。一方、巨人の丸はまだまだ若い。現在は不振にあえいでいるが、今後の活躍次第だろう。
