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「中心はイシカワだ」石川祐希27歳がイタリアで放つ存在感「僕の名前が呼ばれた時にミラノが一番盛り上がった」<現地インタビュー> 

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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photograph byTakahisa Hirano

posted2023/04/05 17:00

「中心はイシカワだ」石川祐希27歳がイタリアで放つ存在感「僕の名前が呼ばれた時にミラノが一番盛り上がった」<現地インタビュー><Number Web> photograph by Takahisa Hirano

世界最高峰のイタリアのバレーボールリーグ、セリエAで8シーズン目を迎えた石川祐樹。ミラノの中心選手として来季もプレーすることが決まっている

連日同じメニューを食べることも厭わず…

 日頃から世界最高峰のイタリアで戦うために必要なことに、石川はストイックに取り組む選手だ。2m級の選手と並んでも見劣りしない身体、技を磨くべく、ボール練習だけでなくトレーニングにも注力する。食事も栄養士の指導を仰ぎ、「これが食べたい」という欲ではなく、「この栄養素が必要だから」と連日同じメニューを食べ続けることも厭わない。

 逞しさを増した身体とプレーはその結晶でもあるのだが、イタリアでのカップ戦、しかもファイナルをかけた大一番となれば次元が違う。かかるプレッシャー、運動量も普段より遥かに上回る中、あれだけ動き回っていたのだから、身体が悲鳴を上げても当然だ、と誰しも思う。石川がコートを去る際、会場から沸き起こった拍手も、まさにその象徴だ。

 ただ1人、石川自身を除いて。

 石川を欠いたミラノは、前半とはまるで別のチームのように、決め手を欠き、連係が乱れ、よもやの逆転負けを喫した。

「最後までコートにいなかったので。プロとして反省すべきだし、失格だと思います」

 いる時はもちろん、いないからこそ際立つ存在感。イタリアで8シーズン目、ミラノで3シーズン目を迎えた男は、日本代表の主将でエースであるのみならず、世界最高峰のイタリアでもチームの絶対的な支柱として、ど真ん中で戦っていた。

石川祐希Yuki Ishikawa

1995年12月11日、愛知県生まれ。星城高から中央大へ進学。在学中からイタリアでプレーし、卒業後はプロ選手に。'19年W杯では日本を4位に、'21年東京五輪では29年ぶりとなるベスト8へ導いた。来季もミラノでプレーが決定している。191cm、84kg

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【続きを読む】雑誌ナンバーの記事が全て読めるサブスク「NumberPREMIER」内の[現地インタビュー]石川祐希「現状維持じゃ、面白くない」で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。

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