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「ピークがずれてしまった」男子バレーなぜ負けた? “日本代表の頭脳”伊藤健士コーチがSVリーグ開幕前に明かした危機感「宮浦の涙はショックでした」
posted2025/10/31 17:02
バレーボール日本代表ロラン・ティリ監督を“右腕”として支える伊藤健士コーチ(44歳)。代表活動を終えると、すぐに所属元の大阪ブルテオンに戻り、SVリーグ開幕に向けて準備に奔走していた
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米虫紀子Noriko Yonemushi
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JVA/AFLO
SVリーグが開幕した。世界選手権の悔しさを胸に戻ってきたのは日本代表の選手だけではない。伊藤健士コーチ(大阪ブルテオン)が語る、自らの反省と成長への決意――日本代表を支えた右腕が語る舞台裏と未来へのビジョンとは?〈NumberWebインタビュー全3回の1回目/第2回、第3回も公開中〉
「来年は絶対にこのような結果を出すわけにはいかない」
9月にフィリピンで開催された世界選手権で予選ラウンド敗退に終わったバレーボール男子日本代表の選手、スタッフ誰もが、その危機感を持って、各所属チームに戻った。
そして10月24日、2シーズン目のSVリーグが開幕した。サントリーサンバーズ大阪との開幕戦に勝利した大阪ブルテオンのミドルブロッカー、エバデダン・ラリーは、「世界選手権で僕自身の力不足を感じたので、リーグでレベルアップしたい。ミドルとしてはサイズがない分、どこで戦うのか。代表ではそれを見つけられなかったので、その答えも探していく」と前を向いていた。
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選手だけではない。日本代表と大阪ブルテオンでコーチを務める伊藤健士は、チームを勝たせることはもちろん、自身の成長も今季、自分に課している。
「代表だけでなくクラブでも、世界的にトップの監督たちと一緒に働けているので、(今季大阪ブルテオンの監督に就任したトーマス・)サムエルボ監督のフィロソフィーやシステムなど、いろいろなことを吸収して、代表にも還元できたらと思っています」

