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渋野日向子の変化にビックリ?「こんな短期間で…」現地レポーターが“楽しみ”と語る1打とは? 超マイペース古江彩佳は「2勝目も近い」
posted2023/03/30 06:01
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Getty Images
1月に開幕した米女子ゴルフツアーは、早くも今季4戦目となるLPGAドライブオン選手権を終えた。
中国で開催されるはずだったブルーベイLPGAはコロナのために中止となったが、それ以前の3試合はいずれも限られた選手のみが出場できるフォーマットで“予選落ち”がなかった。つまり、いよいよ今大会から本格的な戦いが幕を開けたのである。
開催コースのスーパースティション・マウンテンGC(アリゾナ州)には出場する144名が集結した。日本からは上原彩子(39歳)、渋野日向子(24歳)、古江彩佳(22歳)、笹生優花(21歳)、さらに昨年末の予選会で出場権を得た勝みなみ(24歳)、西村優菜(22歳)の計6名が出場した。
日本勢の中で気を吐いたのは19アンダーで首位と1打差の3位に入った古江。惜しくも米ツアー2勝目とはならなかったが、今後に期待を抱かせる存在感を示した。
「アヤカは速くて硬いグリーンと相性がいい」
2021年から古江のキャディを務めるマイク・スコットは、好成績を残せた要因を「パッティング」に挙げた。
「(昨季、古江が初優勝した)スコットランド女子オープンと似たような速くて硬いグリーンでした。アヤカはそういうグリーンと相性が良いのかもしれません」
WOWOWの中継レポーターとして今季ツアー初戦から現地入りする片平光紀(初代アマチュアランキング1位)は、スコットの意見に頷きつつ見解を明かした。
「スコットの言う通りですが、古江選手は“速くて硬いグリーン”だけではなく、どんなコースにも対応力が高いですね。印象深いのが、大雨が降った3月上旬のHSBC女子世界選手権(シンガポール)の最終日18番。グリーンが水浸しの中、長い上りのスライスラインを読み切ってバーディーパットを決めたんです。キャディのスコットが止めるほど、いつ中断になってもおかしくなかったのですが、古江選手は最後のパットだから打った方がいいと判断したのでしょう。当然、水浸しのグリーンで練習することはないので、どの程度の強さで打てばいいのかわからないはず。瞬時に状況判断した姿に驚きました」
その対応力は、今大会でも見受けられた。片平は続ける。