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“5年123億円”のマッチョ打撃…「ドン、ドンッ、上空でさらにドンッ」侍アベレージヒッター吉田正尚が「室伏広治さんから学んだこと」とは 

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photograph byNaoya Sanuki

posted2023/03/12 17:06

“5年123億円”のマッチョ打撃…「ドン、ドンッ、上空でさらにドンッ」侍アベレージヒッター吉田正尚が「室伏広治さんから学んだこと」とは<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

走者の還し役として侍ジャパンで機能する吉田正尚。彼の打撃力の背景とは

「直筆で、便箋にびっしりと、本当に一生懸命書いてくれて。熱意が伝わる内容でしたし、野球に対してものすごく真剣だということがうかがえました」

 室伏氏は吉田の文字に心を突き動かされた。2017年初頭に指導を開始すると、筋肉だけではなく体全体のバランスを高めるトレーニングを始めた。その後の活躍は前述したとおりだ。吉田は室伏氏から「一投一念」という座右の銘が記されたサインをもらい、色紙をベッドに飾って眠ったそうだ。

「自分もやっぱり1球1球、大切に。1日1日、ただ単にやるんじゃなくて、高い意識を持ってやっていきたい」

 その積み重ねと集中力は、今回のWBCでしっかりと生きている。

5年123億円…メジャー大型契約に見る実力

<名言4>
(本塁打は)自分の時間になる、みたいな感覚ですね。
(吉田正尚/Number980号 2019年6月13日発売)

◇解説◇
 今年から大リーグの名門、レッドソックスの一員となった吉田は「5年総額123億円」とも言われる超高額契約を勝ち取った。出塁率と確実性の高いバッティングはもちろんだが、その逞しい肉体から放たれる長打も買われてのことだろう。さらに球団公式ツイッターでも韓国戦の活躍を「Macho Man mashed」と評するなど、シーズン前から評価は上々のようだ。

レッドソックス球団公式ツイッターも「Macho Man」を絶賛レッドソックス球団公式ツイッターも「Macho Man」の吉田を絶賛

 侍ジャパンのクリーンアップでも快打を連発する吉田は、ホームランに特別な思いを抱く。

「1人で1点取れるし、球場の雰囲気も変わる」

 ここまでのWBCで日本代表のホームランは牧秀悟の2本と、近藤健介の1本のみ。オーストラリア戦以降、ぜひマッチョなフルスイングで東京ドームの外野スタンドにボールを突き刺し、歓喜の瞬間を作ってほしい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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