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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
大谷翔平がWBC初戦で先発へ! 世界一奪回への投手起用法とは…カギは準々決勝?「世界は山本由伸と佐々木朗希が見たいと思う」
posted2023/03/09 11:50
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Nanae Suzuki
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表は3月9日、東京ドームでの初戦となる中国戦に臨む。チームはこの中国戦から韓国、チェコ、豪州と対戦する1次ラウンドを勝ち抜け、3月16日の準々決勝突破が最初の目標。いよいよ世界一奪回に向けた侍ジャパンの戦いが始まることになる。
「投手を中心にした守りの野球」――栗山英樹監督が掲げるこのチームコンセプトを支えるのは、ダルビッシュ有投手、大谷翔平投手のメジャー組に山本由伸投手、佐々木朗希投手らの豪華先発を擁した強力投手陣だ。
ただ1次ラウンドの球数制限は65球で、先発投手は3回程度で降板する可能性が高い。そこで今大会でも通常はチームで先発を任されている投手が、いわゆる第2先発として2番手で登板。先発と第2先発の2人で6回前後まで試合を組み立て、あとはリリーフ陣で締めていくというのが投手起用の基本戦略となる。
1次ラウンド4試合の先発投手と第2先発投手の予想ローテーションは以下の通りだ。
(先発 第2先発)
3月9日 中国戦 大谷翔平 戸郷翔征
3月10日 韓国戦 ダルビッシュ有 今永昇太
3月11日 チェコ戦 佐々木朗希 宮城大弥
3月12日 豪州戦 山本由伸 高橋奎二
準々決勝以降のローテーションは?
もちろんこのローテーションは一発勝負となる準々決勝以降の戦いを睨んでのもので、逆に言えばこのローテーションから自ずと準々決勝以降の先発投手も見えてくる。その視点で最終的なローテーションを考えると、初戦に先発した大谷が中6日で準々決勝に投げて、準決勝はダルビッシュ、そして決勝は山本というのが順当な先発起用となるはずだ。
ただ、そこでもう1つ、日本ラウンド突破を万全にするために、一発勝負の準々決勝に大谷とダルビッシュの2人を投入するのでは、という声が栗山監督の近い筋にあるのが気になるところである。