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「MLBは日本をATMだと思っている」WBC誕生の重要人物が明かす“地上波放送が消えた”本当の意味…大谷翔平けん引の野球人気「今がピークだと考えている」
posted2025/12/18 17:00
過去最高の盛り上がりを見せた前回WBC。地上波放送が消える今大会はどうなる?
text by

水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Naoya Sanuki
第6回WBCの開催が来春に迫っている。大谷翔平が日本人メジャーリーガーでいち早く正式に参戦を表明するという明るい話題があったものの、日本で地上波テレビ中継が行われないという、まさかの事態にも見舞われている。侍ジャパンの劇的優勝が熱狂を巻き起こしてから3年、今度のWBCは地上波なしで果たして再び盛り上がるのだろうか。
地上波放送…なぜ消える?
NetflixがWBCの日本独占配信権を獲得したと発表したのは、今年8月26日のことだった。WBCを運営するWORLD BASEBALL CLASSIC INC.(WBCI)とパートナーシップ契約を結び、大会の全47試合を日本国内で独占配信することが決まったというニュースは、野球ファンも含めWBC関係者も驚かせた。日本での開催試合を主催する読売新聞社は直後、プレスリリースでこう声明を発表している。
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2026年3月に開催されるWBCの全試合の生中継は、日本国内においてNetflixが独占配信することになりました。
本大会はWBCIが主催し、当社はWBCIとともに本大会1次ラウンド東京プール(於:東京ドーム)計10試合の主催者として各試合の運営・興行を担っています。
前回2023年のWBC1次ラウンド東京プールの試合中継は、WBCIが当社を通じ、国内の複数の民間放送局及び海外の配信事業者に放送・配信権を付与し、地上波の番組での生中継が実現されました。しかし、本大会では、WBCIが当社を通さずに直接Netflixに対し、東京プールを含む全試合について、日本国内での放送・配信権を付与しました。
なお、NHK及び民間放送各局は、報道目的での試合映像は放映できますので、テレビニュースでは従来どおり試合のハイライトをご覧いただけます。
ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。(文章中の一部を短縮及び省略)
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青天霹靂ともいえるこの電撃決定の裏に、何が起きていたのか。

