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若き福永祐一は「周囲の先輩に気を遣って…」異例すぎたデビュー戦を“間近で目撃”したカメラマンの証言…「1週間密着企画」で見せた神対応
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKeiji Ishikawa
posted2023/03/04 11:01
1996年3月2日のデビューの日。福永は詰めかけた報道陣の前で、初レース初勝利を含む2勝を挙げてみせた
カメラマンが語る、“被写体・福永祐一”とは?
ジョッキー・福永祐一の“最後の撮影”に挑んだ石川は、この日の福永に、これまでとは違う雰囲気を感じ取ったという。
「終始リラックスした様子で、いつもの張りつめた気配ではなかったので。最終日は1勝を挙げましたが、すごく喜んでいましたよね。重賞以外のレースであそこまで喜んでいる姿も、初めて見たかもしれません」
1996年の騎手デビューから27年。現役生活を撮影者としてレンズ越しに見つめてきた石川は、福永祐一という存在をどのように感じているのか。
「“ストイックの塊”のような人だと思います。被写体としては……、福永さんはパドックでも下を向いて集中していることが多いし、カメラを向けたら常に撮られる意識をしている、という雰囲気ではありません。だから写真として華やかになるのは、武豊騎手やルメール騎手かもしれない。でもそんな福永騎手だからこそ、泣いている姿を見たら、こっちも泣けてくる。
3月4日の引退式は、きっといい雰囲気の式になると思います。和やかな福永祐一調教師の姿を、写真として残せたらいいかな」
(撮影=石川啓次)
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