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大谷翔平はベンチで何してる? 出演CMが放映→冷やかすヌートバーに“ニヤリ”…隣で話した山川穂高の証言「聞かれたことに僕が答える、みたいな」
posted2023/03/07 17:02
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Naoya Sanuki
前列、グラウンドに向かって一番左――。大谷翔平が選んだベンチでの“定位置”はそこだった。6日に行われた阪神との強化試合で、日本代表に合流後初めて実戦に出場。「3番・DH」として先発した試合開始当初こそ立ったままクーラーボックスに寄りかかっていたが、1回表の攻撃で自身の初打席を終えチームメートが守備に散ると、見定めた“定位置”に腰を下ろした。7回表に途中交代するまで、なんとも楽しそうに戦況を見つめ、時に大きなリアクションを繰り出してチームを鼓舞した。
大谷はベンチで何してる?
ベンチでの大谷の表情は野球少年そのものだった。守備から戻ってきた選手をベンチ前で出迎え、笑顔で次々とハイタッチを交わす。2回の攻撃では、セカンドフライに倒れた4番・村上宗隆を励ますように頭の上で両手を大きく叩いてみせた。岡本和真が初球の低く入ったカーブを見極めると声を上げながら拍手。3回に不調が続く山田哲人がショートフライを打ち上げてベンチに戻ってくると、顔をしかめた2歳年上の先輩に話しかけ、大きく頷いて背中を押した。
日系人選手として初めて代表入りして初陣を迎えたヌートバーには、気配りを欠かさない。試合中は水原一平通訳を介さずににこやかに会話。イニング間にバックスクリーンに大谷が出演するCMが大写しで流れた際には、大谷を指差して冷やかしたヌートバーに、いたずらっぽくニヤリと笑ってみせる微笑ましい場面もあった。
3回に右中間へ3ランホームランを放つと、二塁走者として生還していたヌートバーとベンチ前で「ペッパーミル」のパフォーマンス。日本ハム時代からホームランを放った後に派手なパフォーマンスをするタイプではないが、チームに溶け込もうとする“たっちゃん”を後押しするかのようにヌートバーの代名詞でもあるポーズを披露して見せた。
山川の証言「いろんな話をしました」
最も話し込んでいた相手は山川穂高だ。隣に立って試合を見ていた大砲にしきりに話しかけ、山川の答えに興味深そうに目を見開いたり、時に笑い声を上げたりしながら会話を楽しんだ。
山川が明かす。