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三笘薫25歳が語った「ファンの心をもう一回取り戻したい」ブライトン公式ショップ店員が明かす「ユニフォーム売上はミトマが断トツ1位よ」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2023/02/21 18:05
現地2月18日、ホームでフラムに0-1敗戦したブライトン。写真は試合前の三笘薫(25歳)
フラムとはシーズン前半戦の昨年8月にも対戦しており、三笘がテテの守備に苦しんだのは今回で2度目。前回の対戦時、三笘は後半18分から途中交代で出場したが、フラムに縦のスペースを消され存在感を示せなかった。そして今回も決定的なチャンスを作れなかった。筆者の印象では、今回のフラム戦が、今シーズンで最もインパクトを残せなかったように思う。
テテ自身も、この試合で三笘封じにかなりの手応えを掴んだようだった。試合が終わると、27歳のオランダ人は三笘のもとに歩み寄り、自らユニフォーム交換を求めていたのが印象的だった。
ショップ店員「ユニフォームの売上は三笘が断トツ1位」
試合に敗れたとはいえ、ブライトンでの三笘人気は非常に高い。
スタジアム併設のクラブショップに立ち寄ってみると、三笘コーナーが設けられていた。ショップ店員のジェイミー・ハリアさんによれば、ちょうどこのフラム戦から三笘Tシャツの販売が始まったという。Tシャツは、三笘のイラストが描かれたものと、背番号と日本国旗があしらわれたものの2種類。ハリアさんは「おそらく店一番の人気商品になると思う」と話した。
こうしたTシャツの販売には事情がある。ブライトンが今シーズン好調を維持していることから、昨年12月中旬の時点でホーム、アウェイの大人用ユニフォームがすべて売り切れたのだ。ハリアさんによれば、シーズン半ばでのソールドアウトは異例だという。しかも約2カ月経った今も在庫切れが続いており、ホームユニフォームについては再入荷の目処すら立っていない。ユニフォームを求める声は今も多く、こうしたTシャツ販売で需要に応えているそうだ。
ちなみに12月中旬の時点で、ユニフォームの売上は三笘が断トツの1位。2位にはアルゼンチン代表としてW杯優勝にも貢献したMFアレクシス・マクアリステルが入ったが、圧倒的な差をつけて三笘のユニフォームが一番売れていたという。三笘がブライトンで活躍し始めた10月頃からユニホームの売上が増え、さらにW杯での日本代表の躍進と三笘の活躍でセールスが伸びたそうだ。
「ファンの心をもう一回取り戻したい」
もちろんサポーターのこうした期待に、三笘はプレーで応えたい。