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三笘薫25歳が語った「ファンの心をもう一回取り戻したい」ブライトン公式ショップ店員が明かす「ユニフォーム売上はミトマが断トツ1位よ」
posted2023/02/21 18:05
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
0−1で試合終了のホイッスルが鳴ると、ブライトンのMF三笘薫はしばらく呆然と立ち尽くした。
腰に両手を当てたまま納得のいかない様子で動かないでいると、チームメートやスタッフが「仕方ない」と言わんばかりに歩み寄り、日本代表の肩を叩いて労をねぎらっていた。
試合は、65%のボールポゼッションを記録したブライトンが終始押し込む展開だったが、最後までゴールを奪うことができなかった。勝負を決めたのは、試合終盤に生まれたフラムのカウンターアタック。彼らにとってこの試合唯一といっていい決定機を決め切ったフラムが、勝ち点3を奪ったのである。
シュート数はブライトンの21本に対し、フラムはわずか5本だ。フラムの決勝点が、引き分けで終わると思われた後半43分に生まれたこともあり、ブライトンは落胆の色がさすがに大きかった。
三笘「自分のミスからなので申し訳ないですけど…」
取材エリアに姿を見せた三笘も、やはり悔しそうな表情で試合を振り返った。
「前半からゴールを決め切らないと、やっぱり自分たちが前がかりになってスペースができてしまう。(失点は)自分のミスからなので申し訳ないですけど、(勝ち点3を取れなかった要因は)毎回、決定力かなと感じています」
なにより気になったのは、相手の手堅い守備に苦しむ試合が、今回を入れて3度も続いていることだ。ボーンマスには三笘の劇的な決勝ヘディングシュートで勝利したが(1−0)、続いて行われたクリスタルパレス戦は押し込みながら1−1のドローで終戦。そして今回、フラムに惜しくも敗れた。いずれの試合も、主導権を握っていたのはブライトンだ。
ブライトンの狙いは、最後尾からボールをショートパスで丁寧に繋ぎ、相手の選手たちを前方に釣り出すことにある。前に引き出すことで、出来上がったスペースに人とボールが入り、最後は三笘とソリー・マーチのウインガーがゴールを仕留める──。ブライトンはこの形で勝利を重ねてきた。
しかし対戦相手の“ブライトン対策”が進み、敵が積極的には前へ出てこなくなった。前に出てくる相手との相性は良いが、反対に引いてくるチームには苦しむ傾向があり、今回もフラムに大苦戦した。
試合で効率的に先制点を奪えないことで悪循環が続いていると、三笘は指摘する。