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三笘薫25歳が語った「ファンの心をもう一回取り戻したい」ブライトン公式ショップ店員が明かす「ユニフォーム売上はミトマが断トツ1位よ」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2023/02/21 18:05
現地2月18日、ホームでフラムに0-1敗戦したブライトン。写真は試合前の三笘薫(25歳)
「(記者:ブライトンとしては、直近のリーグ戦3試合で攻めあぐねる試合が続いているが、どのあたりに原因があるのか) 決定力にあると思います。前半もそうだし、後半もあれだけ支配したのだからゴールを決め切らないといけない。『サッカーはこういうもの』という意見に行き着きますけど、もうちょっと僕らが点を取れるところまで入るっていうところは必要です。あれだけ後ろがビルドアップしているので、前(=アタッカー)の責任は多くあると思います。
毎試合、良い試合をしているだけに、もったいないという気持ちはある。でも、チームとしてこのスタイルを崩さないことは間違いない。点が決まれば、相手がもっと前に出てくると思うので。最初にいかに点を取るかというチームだと思いますし、そこを僕らがやらないといけない。そこは責任を感じてます」
テテの“三笘対策”
ブライトンの失点場面は、日本代表MFがオランダ人DFのケニー・テテにボールを奪われたのが起点だった。三笘のボールロスト直後、ブライトンの2選手がボールをお見合いし、敵のカウンターを許すという不運も重なって失点につながった。この失点場面に象徴されるように、三笘個人としてもマッチアップした右SBテテの守備に苦しんだ。
テテの“三笘対策”は非常に効果的だった。三笘の位置取りを常に確認し、マンマーク気味に対応した。
そして三笘にボールが入りそうになると、ドリブルで突破されないよう縦のコースをまずブロック。中央へ誘導する形で守備を行った。
日本代表MFにボールが渡る際も、テテは三笘のトリッキーなボールタッチで裏を取られないよう十分注意を払っていた。一発で仕留めるようなタックルを極力控え、むしろ1~3メートルの距離をとって対応する場面が多かった。
さらに、三笘が中央部に位置取りを移しても、今度はセンターバックのイッサ・ディオプが日本代表のマークについた。フラムがマークの受け渡しをスムーズに行っていたのを見ても、チームとして三笘対策を事前に準備していたのは明らかだった。
テテは三笘に“ユニフォーム交換”を求めた
試合後、三笘はもう少しプレーの幅を広く取ればよかったと、反省を口にした。
「(記者:対峙したテテ選手の印象は?) 一回対戦して素晴らしい相手というのは知ってましたけど、相手の土俵で戦ってしまった。 いい時はいいですけど、もうちょっと大人の判断をしないといけないところもありました。
マンツーマン気味じゃないですけど、相手が強い中で、もうちょっとプレーの引き出しを多く取ればよかった。ドリブルするスペースはあったので、そこの判断が悪かっただけですね。もうちょっとコンビネーションだったり、中に入っていく動きだったりが必要だったと思います。
(記者:テテ選手は、三笘選手の突破が活きる縦のコースをブロックしてきた) もっと中に入りきるところだったり、カットインしてシュートを打てれば、もうちょっと違う選択肢も出てくると思うので。引き出しが少なかったなって感じです」