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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
《独占直撃》巨人・原辰徳監督が語る新戦力…ドラ1浅野翔吾は「スーパーボールみたいな身体」ベテラン39歳・松田宣浩獲得の真意とは?
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byJIJI PRESS
posted2023/02/13 17:28
「奪還」をスローガンに掲げ3年ぶりの優勝を目指す巨人・原辰徳監督。ドラ1の浅野翔吾(左)をはじめ新戦力への期待をNumberWebで明かした
「そこは選ぶべきメンバーを選ぶしかない。ただ、そういう決断は僕の苦にしないところでもある。でも、3人とも練習を見ている限り年齢を感じさせないというか、思ったより元気ですよ。チョーさん(長野)もいいよね。僕はライトでレギュラーポジションを取るつもりで頑張りな、と彼には伝えている。もちろんピンチヒッターという仕事もあるけれど、どこまで調子が上がってきてくれるかだね」
――松田選手にしても長野選手にしても、移籍は彼らの刺激になっている?
「彼ら自身も移籍したことが刺激になっているけど、受け入れたチームにも大きな刺激をくれていると思いますね。プラス1ではない。プラス1以上のものをもたらしてくれていると思います」
リーグ最下位の防御率…優勝には投手陣の再編が急務
――一方で気になるのは投手陣です。昨年のチーム防御率3・69はリーグ最下位。先発の数が足りず、クローザーの大勢が孤軍奮闘でしたが、中継ぎからセットアッパーが崩壊してゲームプランがまったく作れなかった。優勝には投手陣の再編が急務だと思いますが、その点はどう進んでいるでしょうか?
「投手陣はガラッとメンバーが変わると思います。去年のメンバーからは戸郷、智之と大勢、左の高梨(雄平投手)くらいが残って、あとはガラッと変わるでしょうね。外国人はリリーフの(ヨアン・)ロペスが1枚、先発には右の(タイラー・)ビーディと左の(フォスター・)グリフィンの2枚が入ってくるでしょうね。ビーディはいいよ」
――去年は終盤の逆転負けも多かった。最大の誤算は中川皓太投手の戦線離脱だったと思います。その中川投手が今シーズンは復活できそうなのは朗報ですね。
「中川はやる気満々なの。いいんですけど、ただ去年は登板が0イニングですからね。だから少し僕はゆったりめで見るべきだと思っています。4月……5月……くらいに戻ってくれればいい、と。そこまでファームでじっくり調整してもらえばいい。経験値は持っている人だから、むしろ焦っていかせるのは良くないと思っている。アイツの代わりはいないんです。中川は中川なんです。だからそこはじっくりやりたい。それで彼が入ってくると、高梨もなおさら生きてくると思うしね。今までは後ろがいないから制約があったけど、高梨の使いどころも広がりますよね」
――あとはロペスが終盤の一角を担う……。
「それに船迫(大雅、ふなばさま・ひろまさ投手、ドラフト5位指名、西濃運輸)が入ってくる。サイドスローからのクセ球でシュート、スライダーを武器に球も速い。面白いですね。かなり変わってきますよ」
――先発陣の新戦力は?