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”F1界の弟分”ランド・ノリス23歳が語る憧れのアイドルとチャンピオン「一緒にレースできるなんて最高にクール」《独占インタビュー》 

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今宮雅子

今宮雅子Masako Imamiya

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photograph byGetty Images

posted2023/01/26 17:00

”F1界の弟分”ランド・ノリス23歳が語る憧れのアイドルとチャンピオン「一緒にレースできるなんて最高にクール」《独占インタビュー》<Number Web> photograph by Getty Images

2022年のドライバーズランキング7位、ランド・ノリスがNumber本誌のインタビューに応じ、F1デビューから昨シーズンの戦績について語った

「ルイス(・ハミルトン)とフェルナンド(・アロンソ)がマクラーレンで戦っている時だった。インディアナポリスだとかシルバーストンのレースをよく覚えてるよ。だからF1を見始めた僕にとって、当時のボーダフォン・マクラーレン・メルセデスがベストチームだった」

 そんな、幼い記憶のドライバーたちと、今は同じコース上で戦っている。

「時々、少し不思議な感じがする。でも、父の友達みたいには思わない。僕の友達だ。それにルイスやフェルナンドみたいなチャンピオンと一緒にレースができるなんて、最高にクールだ」

 F1に到達するまで、悪い思い出はほとんどない。唯一、最悪だったのは「'13年終盤か'14年序盤に手首を骨折した時」と話しながら、それが右手首だったか左手首だったか思い出すのにも時間がかかった。

「どっちだっけ? カートではフロントブレーキのレバーが右側にあって、ギプスした手で操作しながらステアリングを支えるのが難しくて……だから右手だ!」

正確なドライビングと高い完走率。課題は…

 '17年にはマクラーレンのジュニアドライバーとなり、ヨーロッパF3選手権でタイトルを獲得した。翌'18年にはリザーブドライバーを務めながらF2選手権でジョージ・ラッセルとタイトルを争った。そして'19年にはレギュラードライバーとしてF1デビュー。初めての予選でQ3に進出、2戦目でポイントを獲得するなど、純粋な速さで強い印象を残した。

 ミスの少ない、正確なドライビングをするドライバーである。完走率も高い。マシンの特性も影響するが、これまで飾った6度の表彰台がイモラ、レッドブルリンク、モナコ、モンツァとクラシックコースである点にも、その特徴が表れている。課題があるとするならレースペース。予選の速さによって上位グリッドからスタートするせいでもあるが、レース中にポジションを上げてくることが少ない。

【次ページ】 初優勝のチャンスも…悔しさが残った1-2フィニッシュ

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