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”F1界の弟分”ランド・ノリス23歳が語る憧れのアイドルとチャンピオン「一緒にレースできるなんて最高にクール」《独占インタビュー》 

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今宮雅子

今宮雅子Masako Imamiya

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photograph byGetty Images

posted2023/01/26 17:00

”F1界の弟分”ランド・ノリス23歳が語る憧れのアイドルとチャンピオン「一緒にレースできるなんて最高にクール」《独占インタビュー》<Number Web> photograph by Getty Images

2022年のドライバーズランキング7位、ランド・ノリスがNumber本誌のインタビューに応じ、F1デビューから昨シーズンの戦績について語った

初優勝のチャンスも…悔しさが残った1-2フィニッシュ

 また'22年には、マイアミやブラジルで“らしくない”接触事故も起こした。サーキット毎にパフォーマンスの波があるマシンで自らのレーススタイルを確立していくのは容易ではないが、若いノリスには進歩のマージンが大きな分野でもある。

 '21年のイタリアGPでは、チームメイトのダニエル・リカルドが千載一遇のチャンスを活かして優勝を飾った。ノリスはレース後半を通してリカルドの真後ろを走り続けたが、チームは1-2位というポジションを確実にするため、ふたりが競い合うことを許さなかった。

 マクラーレンにとって'12年以来の勝利、'10年以来の1-2位フィニッシュのチャンスは、ノリスにとって初優勝のチャンスでもあった。リカルドが最終ラップでファステストを記録した点を見れば、ペースをコントロールしていたのはリカルドのほうだったとも言えるが、ノリスに一抹の悔しさが残ったのも無理はない。

「F1での最高の思い出は、淋しかったけどやっぱり'20年オーストリアの3位。でもチームとして考えると'21年のイタリアGPがベストだった。チームは久しぶりの優勝、僕はキャリアベストの2位。フラストレーション? たしかに。でも、そんなふうにはあまり考えないんだ。チーム全員の喜びを思うと僕はすごく幸せだった。僕にとってはそれがプライオリティだから」

 あくまで、天使のようなことを言う。こんなドライバーが優勝を飾ったら、パドックも少し違う素顔を見せるかもしれない。あるいは、ノリスの悪魔的な一面が見えるかもしれない。そんな日が楽しみ――近い将来、その日が訪れることは確実だ。

ランド・ノリスLANDO NORRIS

1999年11月13日、イギリス生まれ。2019年、19歳でマクラーレンからF1デビュー。入賞11回を記録し、ドライバーズランキング11位。'21年には3位3回、2位1回でドライバーズランキング6位に。'22年2月、マクラーレンと新たに4年契約(2025年末まで)を結んだ。

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