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大谷翔平やダルビッシュら超豪華メンバーと「たくさん話したい」冷静な佐々木朗希もWBC選出にギラギラ「2023年は全部、狙っていく」
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2023/01/13 11:00
毎年恒例となっている「今年の漢字」では“冠”としたためた佐々木朗希。勝負の1年となる2023年は“タイトル”にこだわっていく
今大会には千葉ロッテマリーンズの新指揮官である吉井理人監督も侍ジャパン投手コーチという立場で参加する。佐々木のプロ1、2年目に投手コーチを務め、成長の過程を優しく見守ってきた吉井監督がジャパンにいることは頼もしい限りだろう。そして吉井監督も“令和の怪物”と呼ばれる若者が超豪華メンバーがそろう侍ジャパンでさらなる化学反応を起こし、覚醒することを願っている。
「楽しみしかない。もちろん、ピッチング自体も楽しみだけど、彼がダルビッシュや大谷などのスター選手たちから何を吸収するか。どんな話をして、何に影響を受けるか。どのような練習方法に興味を持つか。ワシも彼らの会話を横で聞いてみたいぐらい。どんな影響を受け大会を通して成長するか。本当に楽しみしかない」(吉井監督)
北海道日本ハムファイターズ時代には投手コーチを務め、ダルビッシュや大谷とも一緒に活動した期間があり、彼らのプロフェッショナルな部分はよく知っている。だからこそ、手塩にかけて育ててきた佐々木がスーパースターたちと接することで、多くの事を吸収してほしいと期待している。
「彼らに共通していることがあるとすれば、もっと上手くなろうという向上心であり、自分で考えることが出来る事。つねに貪欲に新しい何かを探している。今、自分の状態がどうなのか、どのような練習が必要なのか、足りていないのか。今の自分を冷静に分析し、長所、弱点を見つけ出して、さらによくなろうと考えている。そこは共通しているので、話をすることで色々な発見がまた見えてくるはず」
「自分の投げる日は絶対に勝つ」
日本中が注目するだろうWBCに向けて、侍ジャパンはいよいよ本格的に動き出した。佐々木も地元での自主トレを打ち上げ、帰京。大会から逆算されたスケジュールを組んだ練習メニューを予定通りにこなす野球中心の毎日を過ごしている。
もちろん、WBCが終わった直後に迎えるプロ4年目のシーズンも見据えている。
「去年の自分に足りなかった部分を考えて補って、すべての面でレベルアップしたい。今年はチームの中心として投げられるようにまずは規定投球回数を投げて、登板数を意識する。自分の投げる日は絶対に勝つ。そんな気持ちで投げて優勝したい」