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W杯ブラジル戦のウラで「バルサ女子がカンプノウで4万6967人」盛況なワケ… メッシ後に君臨する“女王”、熊谷紗希が見せた悔しさ
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2022/12/17 11:02
男子チームは停滞が続いている一方で、バルサ女子は盛況の試合が増えている
試合終了後、熊谷が感情を露わにしたシーンがあった。両チーム選手が健闘を讃えあい、バイエルン選手が円陣を組んだ直後だった。
その表情から読み取れたのは、怒りに近い感情からの哀しみだった。バルサに完敗したこの試合で先発出場できていない自身への不甲斐なさからだったのではないだろうか。代表戦で受けた借りも返すことができなかった。
15分ほどの出場で、自分が先発でピッチに立っていればもっとやれたという手応えもあっただろうか。
なでしこは2023年に女子W杯が控える中で
今シーズン、CBだけでなく、ボランチ、サイドバックとさまざまなポジションでの起用が続き、また先発出場と途中出場が繰り返され、絶対的レギュラーの座をつかめていない。
2023年オーストラリア・ニュージーランド女子W杯まで残すところ半年強。日本の所属するグループには、男子と同じくスペイン、コスタリカさらにはザンビアが同居する。
このままでは危ない、そんな危機感が熊谷を突き動かしているのかもしれない。
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