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カタールW杯「日本代表ユニフォーム」が外国人に大人気な“2つの理由”を現地で聞いてみた「日本を応援するのは当然でしょ?」

posted2022/12/14 11:02

 
カタールW杯「日本代表ユニフォーム」が外国人に大人気な“2つの理由”を現地で聞いてみた「日本を応援するのは当然でしょ?」<Number Web> photograph by Masaki Asada

今回、日本代表ユニを着用する外国人はカタール現地で多かったようだ。その理由を直接聞いてみた

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浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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Masaki Asada

日本代表の躍進で大いに沸いたカタールW杯。サムライブルーの戦いが終わっても、日本にまつわる様々な話題がある。その背景について深掘りする(全2回の2回目/前編からつづく)

 今回のワールドカップを取材していて、気になることがあった。

 試合(主に日本戦)を見に行くと、とにかく日本代表のユニフォームを身につけた外国人サポーター(観戦客)が多いのだ。過去のワールドカップでは、ほとんど見かけることのなかった光景である。

 現在の日本代表のユニフォームはデザイン的にも洒落ていて、単純にかっこいいから、という理由で着ている人もいるかもしれない。だが、それにしても、だ。

 もしかすると、日本がドイツやスペインを下したことで、「日本、やるじゃないか!」とにわかに人気に火がついたのだろうか。あるいは、世界中のファンがブラジルやスペインのユニフォームを着るのと同じように、日本もそうした憧れの対象になったのだろうか。いや、まさか。

 そこで直接、彼ら、彼女らに疑問をぶつけてみた。

 なぜ、あなたは日本代表のユニフォームを着ているのですか。つまりは、日本を応援するのですか、と。

日本に行ったことで「好きになったから」

 結論から言えば、今大会での日本の活躍を理由に挙げる人はほぼいなかった。もちろん、結果としてその事実を喜んではいたが、だから日本を応援しているわけではない。

 彼ら、彼女らが日本代表のユニフォームを着る理由は、主にふたつ。

 まずは、かつて日本を訪れたり、日本に住んでいたりしたことがあって、そのときに「日本を好きになったから」というものだ。

 ベルギー対クロアチアの試合前、アフメド・ビン・アリスタジアム近くのショッピングモールで見かけた男性3人組は、ひとりはベルギー代表の、別のひとりは日本代表のユニフォームを着ていた。

 なかなか面白い組み合わせだと思い、話を聞くと、彼らはメキシコ出身で現在はアメリカ・テキサス在住とのこと。コロナ禍前に日本を訪れ、「本当に気に入ったんだ」と、すっかり日本びいきになったことを明かしてくれた。

「日本の航空会社で働いていた」ドイツ人男性も

 すでに母国メキシコが敗退した今、ベルギー対クロアチアの試合後はその夜に行われる日本対スペインをテレビ観戦する予定だと言い、ベルギーのユニフォームを身につけた男性も「実は僕も持っているんだ」と、バッグに収められていた日本代表のユニフォームを披露してくれた。彼らはワールドカップそのものを楽しみつつも、日本が勝ち上がれるか否かをしっかり気にしてくれていた。

【次ページ】 「日本はアジアの代表として戦っているのだから」

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