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「サッカー興味なかったのに本田さんの解説で…」にわかファン激増の“ケイスケホンダ語録”を最終検証…PK敗戦「74秒後の言葉」に震えた

posted2022/12/07 17:02

 
「サッカー興味なかったのに本田さんの解説で…」にわかファン激増の“ケイスケホンダ語録”を最終検証…PK敗戦「74秒後の言葉」に震えた<Number Web> photograph by Getty Images

SNS上でも「サッカー興味なかったのに本田さんの解説で……」という声が多く挙がった。その解説の核心に迫る(写真は2020年撮影)

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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サッカーW杯カタール大会、日本は決勝トーナメント初戦でクロアチアにPK戦の末に敗れた。今回、インターネットテレビ局『ABEMA』で解説を務めた本田圭佑は日本の盛り上がりを陰で支えた。SNS上でも「サッカー興味なかったのに本田さんの解説で……」という声が多く挙がった今大会。12月6日(現地時間5日)のクロアチア戦の『本田語録』を振り返りながら、改めてその解説の核心に迫りたい。

PK戦で敗北…「74秒後の言葉」

 <名言1>
「今日からまた次のW杯が始まるし、この経験はまた次に生きる」(試合終了後)

 悲劇が起こったからといって、人生が終わるわけではない。生きている限り、人間はまた明日から一歩一歩進んでいける。PK戦で敗れると、本田は静かに「よくやりましたよね。うん。すごい、なんて言うの、感情的になるけど」と呟いた。その74秒後、「切り替えるしかないわけですよ。今日からまた次のW杯が始まるし、この経験はまた次に生きるわけですから」と理性を働かせた。自らが前を向くことで、感傷的になり過ぎない大切さを視聴者に示した。

<名言2>
「半々かな。戦い方は課題多かったと思います。賞賛されるべきはみんなが犠牲心を払って、我慢強い戦いを選んでやり続けたこと」(試合終了後)

 クロアチア戦終了後、スタジオの槙野智章に「日本サッカー、この4年間で成長したと思いますか?」と聞かれ、本田はこう答えた。優勝経験国のドイツ、スペインに勝利してグループリーグを1位突破しただけに「半々」の一言を意外に感じた人もいただろう。しかし、何事も良い点もあれば、悪い点もある。試合が終わったばかりで、クロアチア戦の具体的な疑問をすぐに投げ掛けはしなかったが、単なる賛辞だけでは終わらなかった。

 今大会、SNS上では森保一監督への評価が二転三転した。ドイツに勝って称賛が溢れ返ったかと思えば、コスタリカに負けて手のひら返しの批判が巻き起こった。本田もこれまで似たような経験をしてきた。目指すべき日本サッカー像を踏まえての発言と思われるが、褒めすぎず、貶しすぎずの「半々」の視点で検証すべきと我々に警鐘を鳴らしているのかもしれない。

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