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[27人目の戦士]中山雄太「カタールの日本代表、3年半後の自分」
posted2022/12/10 08:00
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph by
Yuta Nakayama/Atsushi Tokumaru
W杯で左サイドを縦横無尽に駆けていたはずの若武者は、画面越しに仲間たちの勇姿を観ていた。その戦いは彼の目にどう映ったのか。2026年への熱い想いとともに語ってくれた。
W杯を目前にケガで出場を諦めなければならない――。選手として最も困難な瞬間のひとつだろう。
カタールW杯に臨む日本代表メンバー発表の翌日、チャンピオンシップ(イングランド2部)のハダーズフィールド対サンダーランドにおいて、中山雄太は右足のアキレス腱を負傷して手術を余儀なくされた。受傷の翌日、ハダーズフィールドは中山のW杯欠場を発表した。
だが、中山は自暴自棄にならなかった。すぐに次なる目標を定められたからだ。
「担架でピッチから運ばれるときに、2026年W杯のことを考えていました。最善を尽くした結果、ケガをしたなら仕方ない。最高の自分に成長して次のW杯の舞台に立ってやろうと思ったんです」
イングランドでリハビリ中の中山に、日本代表のW杯での戦いぶり、そして自身の未来を語ってもらった。
もともと僕はケガの小さい大きいにかかわらず、負傷は自分が成長するチャンスだと捉えてきました。今回もその考えは一切ブレていません。
ただ、東京五輪世代の仲間たちからメッセージが届き、キャプテンの(吉田)麻也くん、森保一監督、横内昭展コーチなどスタッフの方から連絡を頂いたときには、みんなの期待に応えられなかったという悔しさが込み上げてきました。僕だけの大会ではなかったんだと。