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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「五輪代表が劇的に変わったことに驚いた」24歳“世代別のまとめ役”中山雄太が語る《主将・吉田麻也は何が凄いのか?》
posted2021/12/01 17:02
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
Getty Images
2021年内の日本代表の活動が終了した。9月から始まったカタールW杯最終予選では序盤に2敗と苦しみながらも、どうにか本大会ストレートイン圏内の2位に順位を上げている。安堵するにはまだ早いが、一時の不安は少し拭えたというような状況だ。
この最終予選6試合の間に、24歳の中山雄太がゆっくり、じわじわと存在感を増している。
守備のユーティリティプレーヤーで、代表で任されるポジションは主に左SB。だが、代表の左SBといえばW杯3大会を主力として戦って来た長友佑都だ。その長友との交代で途中出場するパターンが続いている。出場時間を見てみると最終予選1、2戦目は出場なし。3戦目サウジアラビア戦は91分、4戦目オーストラリア戦では85分、続くベトナム戦では63分、直近の第6戦オマーン戦は62分に投入されている。本当に少しずつ、出場時間を延ばしているところだ。
本来のルールであれば、1試合の交代枠は3枚までで守備の交代に毎試合のように1枚割くことは難しかっただろう。だが、5枚の交代が可能な現在のルールも手伝って、ベトナム戦では浅野拓磨と、オマーン戦では古橋亨梧と、というようにアタッカーとコンビを組む形での途中交代が定番化しつつある。
監督&ベテラン勢も評価する“安定感と積極性”
森保一監督はオマーン戦後、「ポジション争いはニュートラルに見て決めていきたい」としつつも「中山はスタートでもおかしくない、問題ないパフォーマンスを出してくれた。今日も彼が入って安定したプレーをしてくれた。守備では落ち着いて、攻撃ではチームにとって良いアクセントとなる配球をしてくれた」と話し、長友とはまた違ったストロングポイントを見出している。