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「ガビ18歳+ペドリ20歳=271億円」に日本代表26人総計が満たないなんて悔しい…「1254億円軍団スペイン」を倒せ〈市場価格比較〉
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byKiichi Matsumoto,Kazuo Fukuchi/JMPA
posted2022/12/01 06:01
決勝トーナメント進出を懸けて激突する日本代表とスペイン代表。彼らの市場価値を比較してみると?
東京五輪の際にも感じたが、市場価値は「10代の頃、プロキャリアをメガクラブからスタートさせている(=他クラブに引き抜かれないようにする)」「欧州各国リーグやCL、ELで大活躍する」「メガクラブに移籍してステップアップする」などの要素で大きく上がる傾向にある(年齢が30歳を超えると一気に下がっていく、というのも興味深いが)。
現在のスペイン代表選手はレアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、バルサ、という国内3強はもちろんのこと、マンチェスター・シティ、PSG、RBライプツィヒなど各国強豪クラブに在籍する選手が多数で、おのずと市場価値が上がっていくのだろう。
ガビとペドリ2人で日本代表の総額を上回るなんて!
そして東京五輪時も似た感じで憤った覚えがあるけど……ガビとペドリ2人で日本代表26人の総合価格を上回るとか、同じ人類なのに悔しい。
とはいえ、サッカーの勝敗は市場価値で決まるわけではない。当然ながら90分を終えた時点でのスコアで決まるのだ。
ドイツだって「浅野拓磨相手にナゾ走り」したルディガー(4000万ユーロ/57億2000万円/29歳)、そのスキルに苦しめながらも最終的には封じた司令塔キミッヒ(8000万ユーロ/114億4000万円/27歳)や19歳ムシアラ(1億ユーロ/143億円)など、市場価値50億円オーバーのスターがズラリと揃っていた。
彼らを倒したように、スペイン相手にも勇敢に挑んで決勝トーナメント進出、さらには目標としている「ベスト8以上」に到達すれば、おのずと日本代表選手の価値も上がるはず。“現状の値札だけがサッカーの値打ちじゃない”というのを、世界に再び見せつけろ……と願いつつ、日本時間12月2日朝4時キックオフに向けて強いハートで起きていたい。
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