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ドイツ実況が思わず「ありえない!」“W杯4度優勝”ドイツは衝撃的敗戦をどう受け止めた? 元主将シュバインシュタイガーは痛烈批判「ひどい守備のミス」
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byKoki Nagahama/JMPA
posted2022/11/26 17:03
ドイツ国内にも衝撃を与えた浅野の逆転ゴール。ドイツのテレビはどう伝え、英雄OBやサッカー少年は敗戦をどのように受け止めたか
ドイツのサッカー少年たちは…?
試合後、僕がふと思ったのは「ドイツの子どもたちはどんな反応をするだろう?」というものだった。というのも、ドイツ時間14時キックオフだったので、試合終了から約1時間半後の17時30分から僕が監督を務め、次男がプレーするU13チームのトレーニングがあったのだ。
彼らからしたらドイツが負けるなんて思ってもいなかっただろう。日本のサッカーをしっかり見る機会はない。メディアやSNSから流れてくる情報を頼りにしていたら、「日本には結構いい選手がそろっているし、警戒は必要だけど、ドイツが負けるほどではない」という認識が一般的にあったし、その見方はおそらく正当なものだ。
ストレートにがっかりした感情をぶつけてくるかもしれない。悲しさや怒りの感情があっても不思議ではない。正直なところおっかなびっくりだ。
練習場所に到着し、チームのみんなのところへ歩いていくと、みんなが笑顔で手を振りながら、「キチ、日本やったね!」「日本、すごいじゃん!」「おめでとう!」「日本が勝ってキチはうれしい?」「キチたちの日本が勝って僕もうれしいよ!」と次々に話しかけてくれた。
これがサッカーというゲームだったな
アルバニア人のアシスタントコーチも「これがサッカーというゲームだったな」と話し、日本の勝利を一緒に喜んでくれた。
ドイツが負けて残念がっている子ももちろんいる。失点シーンのドイツの守備について納得できない子もいる。でも、それよりもまず「おめでとう」を口にする。そんな彼らを心からリスペクトするし、彼らの監督であることを改めて喜ばしく、誇りに思ったものだ。
果たしてドイツは次戦、スペイン相手に魂の試合をみせることができるだろうか。日本がドイツ相手にみせたような最後まで熱く燃え上がる試合を期待したい。ドイツの子どもたちもそんな試合をみたいのだ。
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