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大谷翔平の“2年連続MVPならず”も愛されすぎな日常 「ジャッジとコールを融合したレベル」「ショウヘイがもう1度、MVPを…」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2022/11/18 17:01
2年連続MVPとはならなかったものの、2022年も大谷翔平は投打に大活躍を見せた
「やってみた、ということに意味はありました。ただ実際にやってみて、毎年、これを必ず目指さなければならないかと言われると、うーん、という感じですね」
「やった上で、そこはそんなに大事じゃないと否定することもできるだろうし、もう少し違う形の基準を探すこともできるかもしれません」
2023年の大谷は、どのような二刀流を見せるのか――来季の進化を楽しみにさせるコメントでもある。
仲良しマーシュは「見ていて楽しかった」
<名言2>
彼はスーパープロフェッショナル。失敗や成功との向き合い方とか、全てに注目していた。見ていて、楽しかった。
(ブランドン・マーシュ/NumberWeb 2022年8月10日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/854200
◇解説◇
大谷と言えば、味方・相手関係なく数々のメジャーリーガーと触れ合い、愛される姿も魅力の1つである。その象徴的な存在だったのがマーシュだ。
彼自身にとってメジャーデビューとなった2021年、試合に臨むための準備・思考法を大谷から学ぶだけでなく、試合前・試合中にはベンチ内で仲良さげな様子をたびたび見せ、さらには今シーズンお馴染みになった「ホームラン後のカウボーイハット」も、大谷に率先してかぶせていた。そんなマーシュにとって、大谷の野球に向かう姿勢はチームを盛り上げながらも感銘を受けていたのだろう。
ただ、盟友との別れは唐突だった。
トレード期限となる8月初頭、エンゼルスはシンダーガード、イグレシアスの2投手とともにマーシュを他球団の若手選手とトレードすることを決断した。翌シーズンを見据えた“大シャッフル”はメジャーでは日常茶飯事だが、大谷はこのようにエールを送っている。
「出て行った選手たちに関しては、心の底から応援しているので、いいチームで結果を出して、ポストシーズン頑張って欲しいなと思います」
マーシュはトレードマークの長髪と髭をたなびかせ、新天地で奮闘した。ナ・リーグ東地区3位ながらフィリーズはあれよあれよとポストシーズンを勝ち上がり、ワールドシリーズの舞台へとたどり着いた。その中でマーシュもブレーブスとの地区シリーズ第4戦で先制スリーランを放つなど、ここ一番で発揮するパンチ力とハッスルプレーでムードメーカーとなったことは確かだ。