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「オオタニかジャッジか、僕はどちらかを選べない」MLB記者が苦悩した歴史的MVPレース“究極の2択”、決め手となったのは…?

posted2022/11/19 17:23

 
「オオタニかジャッジか、僕はどちらかを選べない」MLB記者が苦悩した歴史的MVPレース“究極の2択”、決め手となったのは…?<Number Web> photograph by Getty Images

オールスターで共演したジャッジ(左)と大谷。ハイレベルなMVP競争の決め手になったのは…

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 2022年のア・リーグMVP(最優秀選手賞)は、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が選出され、21年に満票を獲得したエンゼルス大谷翔平投手は2位に終わった。

意外な大差がついた一騎打ち

 全米野球記者協会(BBWAA)に所属する30人の記者による投票は、事前の予想通り、まさに一騎打ちとなった。10名連記の投票で、1位、2位票はジャッジと大谷の2人に集中した一方で、1位票はジャッジが28票、大谷が2票と、ジャッジ410ポイントに対し大谷280ポイントと意外な大差が付く結果となった。

 もっとも、米国内では、開票直前まで様々な意見が飛び交っていた。ア・リーグ新記録の62本塁打に加え、131打点で2冠を獲得したジャッジに対し、大谷は34本塁打&15勝と昨季以上に「二刀流」のレベルを引き上げた。いずれも「歴史的」と表現される成績でもあり、「ジャッジか大谷か」の論議は、メディア内だけでなく、SNS上でも尽きることがなかった。

判断基準とされる「2つの数字」

 そもそも、希代のスラッガーと投打の「二刀流」の成績を、同じ物差しで正確に測ることは不可能に近い。ESPNのベテラン記者、ティム・カークジャンが「僕はどちらかを選べない」と苦笑していたように、長年MLBを見てきた立場でも頭を悩ませるハイレベルな一騎打ちだった。30人に選ばれうる日本人記者の立場からすれば、もし投票権があったとしても辞退することを考慮しかねないほど、今回の投票は悩ましい選択となったに違いない。

【次ページ】 大谷「来年以降も数多くここに来られるように頑張りたい」

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