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「マエダの爆発的加速力はジョーカーでこそ」「セルティックでは主にウイングを…」前田大然を知る英国記者の“ホンネ評価” 

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アレックス・オヘンリー

アレックス・オヘンリーAlex O’Henley

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2022/11/17 17:02

「マエダの爆発的加速力はジョーカーでこそ」「セルティックでは主にウイングを…」前田大然を知る英国記者の“ホンネ評価”<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

俊足で1トップ先発候補の前田大然。前線からのプレス役としても期待される

 今季リーグ戦の初ゴールは10月15日のヒバーニアン戦で、翌12節のハート・オブ・ミドロシアン戦でも連発。さらに11月9日のマザーウェル戦で結果的に決勝点となったチームの2点目を決めているが、リーグ戦ではそれらがすべてだ(もう1点は8月31日のリーグカップのロス・カウンティー戦で奪ったもの)。

マリノス時代から知る“アンジェ監督”は変わらぬ信頼

 それでも横浜時代から前田を知るアンジェ・ポステコグルー監督は、この25歳のアタッカーに変わらぬ信頼を寄せている。得点はさておき、ハイプレスを繰り返せる能力を高く買っており、それはチーム全体のためになるとこのオーストラリア人指揮官も考えているようだ。

「(11月2日に行われたチャンピオンズリーグの)レアル・マドリー戦でも、彼の仕事量は実に多かったし、熱心に取り組んでくれた」とポステコグルー監督は11月9日のマザーウェル戦の後に語った。

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「私は彼のことをよく知っているので、状態さえよければ、もっとできることもわかっている。彼は実に意欲的で、私はそんな選手が大好きだ。今日の得点も簡単ではなく、見事なものだった。最高のタッチでボールをコントロールし、素晴らしいフィニッシュを決めてくれたね。途中出場から結果を残してくれる選手は実に貴重だ」

 このマザーウェル戦で前田は80分から投入され、4分後にゴールを奪った。カウンターの際に相手の裏のスペースに飛び出してデイビッド・ターンブルからの長いスルーパスを呼び込み、スピードに乗った状態でトラップを決めて左足でシュートを流し込んだ。

 これまでならミスをしていたようなチャンスでも、こうして落ち着いてゴールできたのは、あるいはその約1週間前にW杯メンバーに入れたことで自信を取り戻したからかもしれない。

 ゴール裏で歓喜に沸いたセルティック・サポーターも──そして日本代表の森保監督も──、心身の状態さえ整えば、前田の決定力も頼りになると再認識したことだろう。

前田はW杯でどんな役割を与えられるのだろうか

 ではW杯で、前田はどんな役割を与えられるのだろうか。

【次ページ】 あの爆発力な加速力はジョーカーでこそ効果的では

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