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[現地レポート]久保建英の変化は日本を救えるか
posted2022/11/17 07:02
text by

豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
Daisuke Nakashima
どんなサッカー選手にも、キャリアにおいて転機というものがやってくる。
能力を引きだしてくれる監督との出会いや、良きチームメイトとのめぐり逢いがある。ポジション変更に、負傷だってサッカー人生を左右する。
久保建英にとっての2022年も、大いなる転機となる年だった。
過去3年間、久保はレアル・マドリーからのレンタルでチームを渡り歩いてきた。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ。随所に活躍を見せたものの、レンタル移籍ならではの難しさも感じていた。今年7月、レアル・ソシエダへの完全移籍を決めた後、久保はこんな話をしている。
「ここから選手として本当に飛躍できるのか。最後のチャンスだと思っている」
決断から4カ月。チームは変わり、自身のプレーにも変化があった。進化を見せた新しい久保が、カタールの地でワールドカップに挑もうとしている。
はじまりは真夏のカディスだった。
スペイン本土最南端にある、海に浮かぶ街。老舗バル「マンテカ」にいたレアル・ソシエダのサポーターのひとりは、小エビのかきあげをつまみながら言った。
「タケはいいチームを選んだよ。うちは攻撃的なサッカーをするから、きっと合ってる。結果を出すまでには時間はかかるだろうが、皆応援してるよ」
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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