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[単独インタビュー]三笘薫はジョーカーか、それとも主役か

posted2022/11/17 07:01

 
[単独インタビュー]三笘薫はジョーカーか、それとも主役か<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

text by

飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph by

Kiichi Matsumoto

鋭い縦の突破で切り裂く異能のドリブラーは、世界最高峰プレミアリーグでも輝きを放つ。彼を先発で使うか、勝負所でのカードとするか。勝敗に直結しうる25歳が求める結果とは。

 三笘薫はジョーカーとして日本をベスト8に導けるか――。

 これが、そもそも編集部から提示されたテーマだった。

 継続して日本代表の取材をしているから、彼が先発出場にこだわっていることは知っている。9月に行われたドイツ遠征の際にも「もちろん、スタメンで出たい」と話していた。

 それでもW杯に臨む三笘には、途中出場から得意のドリブルで相手の守備網を切り裂き、ゴールをもぎ取る“切り札”としての働きを期待していた。W杯出場を決めた今年3月のオーストラリア戦のように。

 しかし、今回のインタビューを経て、考えを改めつつある。

「どっちもできるように準備しますが」と前置きしたうえで、三笘は語り始めた。

「プレー時間が長いほうが試合状況を読みやすいし、流れも分かりやすい。途中から入って一瞬で掴めるかというと、相手のレベルが上がると難しい。やれることはドリブル突破くらいになってしまう。僕はスタメンで出たときはドリブルばかりしているわけではなく、パスを混ぜてチームとしての攻撃の組み立ても考えながらプレーしています。どんな状況でも頭を使いながらやっているつもりです」

 その言葉には自信が滲んでいた。まだベルギーでプレーしていた今年4月に「スタメンは狙っていますけど、最初から出て何もできないんだったら意味がない」と語った男とは、別人のような口ぶりだった。

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