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福井優也34歳、戦力外通告→トライアウトへ「あと、1年だけでもいい。死に場所は海外でも」“早大BIG3”斎藤佑樹と大石達也もエール
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph byJIJI PRESS
posted2022/11/07 17:01
今季の一軍登板は11試合に終わり、戦力外通告を受けた福井優也(34歳)。現役続行への望みを懸けてトライアウトに登板する予定だ
高校時代は愛媛・済美高校の2年生エースとしてセンバツ制覇を経験した。2005年のドラフトで巨人から指名を受けたあと、一浪して早大に進学。同期となった斎藤佑樹、大石達也(現・西武二軍投手コーチ)とともに「BIG3」「早大三羽烏」として大きな注目を浴びてきた。
2010年にドラフト1位指名された広島ではリーグ優勝にも貢献し、19年にトレードで楽天に移籍した。気づけば福井もベテランと呼ばれる年齢を迎えている。
同期・斎藤佑樹「まだ辞めるような状況ではない」
「大学時代、大きな注目を浴びていた斎藤や大石よりも長く現役を続ける……ここへのこだわりはありましたね。実際に、彼らよりも長くNPBでマウンドに立つことはできました。斎藤や大石は、怪我の影響で最後の数年間は投げることがほとんどできなくなっていましたが、それでも最後まで戦っていました。
今の僕は怪我をしている状況でもなく、ボロボロでもない。彼らの最後のシーズンと比べても圧倒的に投げられる状態。だから、年齢で切られるということがどうしても納得できなかった。もっと別の理由や技術的な部分での理由を言われていたら納得して、引退を決意していたのかもしれません」
斎藤と大石にも連絡を入れ、2人からも「まだ辞めるような状況、状態ではない、続けてほしい」と背中を押されたという。斎藤に至っては各所に連絡を入れ、福井の現役続行の可能性を探ってくれたという。