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[第3戦 プロフェッショナル解説]柳裕也(中日)「直球待ちには見えなかった山田と2死で出た欲」
posted2022/11/05 07:06
text by
渋谷真Makoto Shibutani
photograph by
Hideki Sugiyama
勝敗はあの1球で決まってしまったといっても過言ではありません。5回の山田哲人選手の3ランです。
第1、2戦で無安打、5三振。苦しみ抜いた山田選手を3番からあえて1番で起用したことが功を奏しましたが、僕が驚いたのは試合後のヒーローインタビューで山田選手が「真っ直ぐをしっかり狙って……」と話したことです。確かに打ったのは147km、低めのストレートでしたが、なぜ僕が驚いたのか。その前にあの場面での投手心理を説明します。
両チーム無得点。宮城大弥投手は先頭の中村悠平選手にヒットを許しますが、これは想定内。誤算だとすれば続くドミンゴ・サンタナ選手に連打されたことでしょう。ベースから遠く離れて打席に立つサンタナ選手に、宮城投手は外角へチェンジアップを落としましたが、リーチがあるためバットが届いてしまいました。次は8番ですが、外国人のパトリック・キブレハン選手。送りバントはありません。