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「ミトマの話で持ちきり」「アイツ、一体何者!?」プレミア強豪がア然も…三笘薫「手応え? 全然感じてない」ワケ〈W杯へ現地リアル評〉
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byKiichi Matsumoto
posted2022/11/03 11:04
日本代表でも活躍が期待される三笘薫。最高峰プレミアリーグの強豪もそのアタッキング能力に舌を巻く
日本代表の9月シリーズでは、途中交代で出場したアメリカ戦でゴールを決めたものの、先発したエクアドル戦では結果を残せなかった。
後半に投入されたアメリカ戦では長い距離をドリブルで突っ走って鮮やかにネットを揺らし、ゴールの結果で周囲の期待に応えた。一方で、本人が目指すスタメンに抜擢されたエクアドル戦では良い形からチャンスを作れず、不完全燃焼に終わった。
その結果、三笘はジョーカーとして起用すべきとの意見は、日本国内では定説になったような印象を受ける。相手が疲れてくる試合終盤で、流れを変える切り札の役割を期待する声は大きい。
だが、本人は日本代表のために戦うことが「一番大事」と強調しながらも、スタメンを「まだ諦めていない」と語る。W杯まで残り3試合となったイングランドでの戦い、そしてW杯直前の強化試合カナダ戦(11月17日)で最大のアピールをするつもりだ。
「ゴールで日本代表に貢献したい」と抱負
11月1日、三笘は順当にカタールW杯を戦う日本代表のメンバーに選ばれた。「初めてのW杯になるので興奮している。厳しい組に入ったが、ゴールで日本代表に貢献したい」と、4年に一度の祭典に向けて抱負を語った。
さらに、グループリーグ初戦のドイツ戦が鍵を握るとも続ける。
「すごく厳しい戦いになると思います。本当に初戦を勝つか、負けるかですごく変わってくるのがW杯なので、まずはドイツ戦にすべてを懸ける。タフですけど、こういうところを勝ち抜くところに意味がある」
もちろん、グループリーグの先も視野に入っている。「日本代表にとって、W杯で何をもって成功と言えるのか」との問いには、「ベスト8以上行ったら成功じゃないですか」。ドイツ、スペイン、コスタリカと同組になったグループリーグを突破し、ここまで日本代表が成し遂げていない決勝トーナメント1回戦の壁を打ち破ることが目標になると力を込めた。
果たして、三笘はカタールの地でどんなプレーを見せてくれるのだろうか。トッテナムの選手たちを唸らせた切れ味鋭いドリブル突破を武器に、W杯で特大のインパクトを放つことができれば、日本代表にも明るい道が見えてくるはずだ。
三笘にはW杯で世界を驚かせてほしい。
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