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「まさか娘がフジテレビに…」永島昭浩が語る安藤優子に鍛えられたキャスター時代とW杯親子共演「コネ? 僕にはそんな力はない(笑)」
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAkihiro Nagashima
posted2022/10/31 11:04
フジテレビアナウンサーとして活躍する娘・優美さんとの親子オフショット。テレビ番組やW杯中継などでの共演も話題となった
14年4月1日にお台場で行われたフジテレビの入社式には夫婦で出席した。
「お世話になるわけですから、会う人、会う人全員に頭を下げましたね。娘をよろしくお願いしますと。両親同伴の人は、あまりおらんかったね(笑)」
優美さんは瞬く間にフジテレビを代表する看板アナへと成長し、永島が最も恐れていた事態が起こる。
父娘の共演、である。
「いやあ、どう考えてもおかしいじゃないですか(苦笑)」
現在までに共演する機会は何度もあったが、特に印象深いのは18年夏のロシアW杯の中継だという。
「僕が日本のスタジオにいて、彼女がロシアに行っていたんです。それで、こっちから呼びかけないといけないんですけど、どう呼んでいいのやら(苦笑)。照れながら『永島アナウンサー』と呼んだ気がします。そういう意味では三宅(正治)アナウンサーがいてくださって非常に助かったなと思います。三宅さんの仕切りや相槌がなかったら、たぶん成立せんかったでしょうね(苦笑)」
看板アナとして活躍する娘、本音は「体が心配」
こうして父娘の仲の良さも全国放送で見せつけたわけだが、実は優美さんは子どもの頃、極度の人見知りだったため「永島選手の娘さん」と言われるのが苦痛だったという。スタジアムに行きたくない、父と一緒に外を歩きたくない、と思っていた時期があったことを、NumberWebのインタビューで告白している。
「それ、読みました。え、そこまでやったんやと。知らなかったですね。娘はいつも妻に相談していたので。今では仕事で共演するとき、向こうもちょっと心配みたいで、前日に電話を掛けてきてくれたりしますよ。でも、細かい打ち合わせはしないです。お互いの瞬発力を生かしたほうが面白いと思っているので。ただ、どちらかというと、訳の分からないことを言うのは僕のほうなので、彼女のほうが大変やと思います(苦笑)」
ニュース番組や情報番組はもちろん、バラエティ番組でも大活躍の娘のことを、どう見ているのだろうか。
「与えられた仕事に感謝してベストを尽くしているのが伝わってくるので、そこは父としても嬉しいですね。ただ、毎日朝早くから仕事をしているわけですから、体のほうを心配しています。ずっと続けられる仕事ではないですから」