だとすればもう少し現実的なルール緩和をNPBは同時に考えるべきなのだ。例えばマスクを着用して飛沫の飛散を防止した上で、得点時の応援歌やパフォーマウンスに限って許可するなど、ある程度の声出し応援を許可してもいいとも思う。

NPBに求められる”決断”とは

　行政の許可を求めれば、時間はかかる。しかも実態的には行政の指示通りの感染予防ルールが守られていないのだ。

　ならばルールを徹底するか、あるいは現状に即して、独自にファンが公平に楽しめるルールを作ること。それがNPBに求められる決断のはずである。

　そして、こうした論議をする前に……現時点では声出し応援は禁止というのが、厳然とした観戦ルールとしてあることをファン、特に一部の阪神ファンはもう一度、肝に銘ずる必要がある。いまはCSファイナルステージが行われる神宮球場と京セラドーム大阪で、ファンがそのルールをしっかり守ることを訴えるしかない。

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