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「武豊さんはストライカーで、僕はパサー」長年のサッカー経験を競馬にも活かす、ジョッキー・福永祐一の司令塔気質とは 

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2022/10/04 11:00

「武豊さんはストライカーで、僕はパサー」長年のサッカー経験を競馬にも活かす、ジョッキー・福永祐一の司令塔気質とは<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

フリットに憧れるサッカー少年だった福永騎手。サッカープレイヤーとしてのスタイルは競馬の考え方にも影響を及ぼしているという

――ジョッキーも、ああだこうだ言われる仕事ですよね。

福永 例えば4着だと馬券を買ってる人には不満でも、関係者は「よくこの馬で4着に来てくれた」と喜んでくれて、それでまた騎乗依頼を頂ける場合がある。それと同じで、選手を選ぶのは監督で、見ている人は不満でいろいろ言っても、監督がいい内容のプレーだと思えばまた使われるということなんでしょう。僕は昔から代表監督は日本人がいいと思ってきましたし、森保監督には批判に負けないような采配を期待しています。

相手が強いとテンションが上がる

――このカタール大会、日本代表はスペイン、ドイツと同組という厳しいグループに入ったと言われています。

福永 すごいとこに入りましたよね。でも選手は絶対に楽しみで、モチベーション上がってると思いますよ。僕もそうですから気持ちはわかるんです。トップクラスのジョッキーと一緒に乗る時は、めちゃめちゃテンション上がりますから。ただ監督だけは楽しむどころじゃないかもしれないですけど(笑)。

――福永さんは日本代表の試合、ライブで観られそうですか?

福永 初戦のドイツ戦は水曜日の夜10時だから観られます。コスタリカ戦は日曜日……ジャパンカップ当日の夜7時ですか。競馬の後で時間的には大丈夫だけど、移動中だったりしたら……。でもABEMAならスマホで観られますからね。もしくは絶対にニュースで結果を見ないようにして家に帰ってから観るか(笑)。金曜日は僕は調教がないので、朝4時のスペイン戦も大丈夫。やっぱりスポーツはリアルタイムで観てこその興奮ってありますからね。

(構成=軍土門隼夫)

福永祐一(競馬)(ふくなが・ゆういち)

1976年12月9日、滋賀県生まれ。デビューした96年に53勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を獲得。99年桜花賞でプリモディーネに騎乗し、GI初勝利。20年にはコントレイルとのコンビでクラシック三冠を達成。22年9月時点で重賞通算159勝、GI34勝を挙げている。

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