試合中に予測を早くすることに意識を向け、常に「次はどのサポートをすれば良いのか」を考えるようになった。すると、良いプレーができなくても、そのイメージに引きずられることはほとんどなくなった。

序列を上げていく作業にも全力で取り組んでいる

　すでに終わったプレーについて考えていたら、良い予測ができなくなる。試合について反省するのは、試合後で良い。

　そのような思考回路にいたった原口は、最高の判断を追求することで、試合への集中力が増していった。これは分析をする際には予期しなかった効果であり、ここまで頑張ってきたご褒美とも言えるようなものだった。

©Kiichi Matsumoto/JMPA

　こうして、6月の代表戦で進化の跡をしっかりと刻んだ原口。W杯最終予選から一歩ずつ、序列を上げていこうとしているからこそ、そこに手応えを感じていたのだ。では、序列を上げていく作業に全力で取り組んでいるのは何故なのか。それは#2で明らかになる。

＜#2につづく＞

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