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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
中村憲剛にズバリ質問「大迫勇也は日本代表に戻ってくるのか?」 “本番仕様”の欧州遠征メンバーを分析「いつも以上に納得感がある」
text by
中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka
photograph byTakuya Sugiyama/JMPA
posted2022/09/22 11:05
2月1日のサウジアラビア戦(写真)以来、代表での出場がない大迫勇也。今回の欧州遠征でも招集は見送られたが、W杯でその姿を見ることはできるのか
彼らと同じセントラルMFでは、旗手怜央が復帰してきました。
チャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦で、世界のトップ・オブ・トップ相手にそん色なくプレーしたのは、かなりのインパクトがありました。同じことは守田英正や鎌田大地にも言えます。久保建英や堂安律も新天地でプレータイムを確保して、ヨーロッパリーグでも印象を残している。選手の顔触れはこれまでと大きく変わっていませんが、一人ひとりのパフォーマンスを見ると、いつも以上に納得感を得られる方が多いのではないかと思います。
日本代表の大テーマ「大迫勇也は戻ってくるのか?」
さて、今回の遠征の「核心」に迫りたいと思います。
大迫勇也の不在についてです。
2月のサウジアラビア戦を最後に日本代表から離れている大迫ですが、森保監督にとっては彼がどういう選手なのかはもう十分に分かっており、周囲とのコンビネーションも構築されている。
となると、問題はコンディションです。カタールW杯にコンディションを合わせることができれば、これまでの実績を含めて選ばれるのではないかというのが僕の意見です。
そう考える理由は、6月の4試合のFW陣のパフォーマンスにあります。大迫が不在のなかで、CFとして出場した選手たちは決め手を欠きました。ゴールという分かりやすい結果、そして機能性においても、エースに名乗りをあげるようなインパクトを残した選手は正直現われませんでした。
6月の4試合は選手を入れ替えながら戦っていたので、FWが得点を奪えなかったのはある程度想定内のところはありました。それでも、誰がインパクトを残すのかを森保監督も期待していたはずで、決め手に欠けた印象です。だからこそ、このタイミングでの町野の選出につながったのではないかとも思います。
いずれにしても、森保監督は「大迫が戻ってきた場合」と「彼を欠いて戦う場合」の両にらみで、カタールW杯への準備を進めているのでしょう。今回も大迫不在のシミュレーションになります。