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大谷翔平の“後輩たちからも”愛されすぎな日常…“頭ポンポン”された選手が語るリスペクト 「大谷と仲良くなるコツ」を聞いてみると…?
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byGetty Images
posted2022/09/05 17:01
7月30日のレンジャーズ戦にて、好プレーをしたベラスケスの頭をポンポンしてねぎらった大谷翔平
新加入デービッドソンも“度肝を抜かれた”大谷の活躍
投手でもチーム内外で尊敬の目を向けられており、8月2日のトレードでブレーブスから加入したタッカー・デービッドソン投手(26)は、移籍前から大谷のプレーぶりに注目していた。「去年と今年の活躍は、本当に信じられないよ。毎日のように彼がやっていることは、不可能なようなことにも思える。僕の場合、ピッチングをした次の日はそんなに状態が良くない。それでも彼は本塁打を打つんだから」。今年8月27日のブルージェイズ戦で大谷は7回、109球を投げて11勝目を挙げた。その翌日には28号2ランで勝利に貢献。底なしのエネルギーにデービッドソンは度肝を抜かれたようだ。
他球団の投手として大谷の二刀流をリスペクトしていた状況から、今は間近で見られる環境となった。「素晴らしいことだよ。彼がどれだけ細かなことに集中しているか。腕のケアだったり、その時々の練習だったり、ナイターで寒さがある時に対する準備だったりね。トレーニングしかり、栄養補給しかり、正確にやるべきことをやる。そういうことを僕も学んでいる」とうれしそうに明かした。
メジャートップレベルの成績だけでなく、毎日試合に出場する意欲や、そのための準備、投打で常に全力プレーを貫く姿が周囲の目を引く。言葉ではなく、そういう姿勢にデービッドソンは大谷のリーダーシップを感じるという。
チームを引っ張る大谷の姿
今季、チームのプレーオフ進出は見込めないが、ラスト1カ月、大谷が投打ともに順調に成績を上げれば、ジャッジとのMVP争いでも勝機が見えてくる。「モチベーションにはなりますね。そういう形になるか、ならないか。プレーヤーとしては違いは出てくるかなと。1試合1試合、勝ちを意識して頑張っていけば自ずと数字はついてくると思うので、一番はそこかなと思います」。
2年連続のMVPを意識しながら、最優先はチームの勝利。来季を見据えた戦いでも、心がけることは変わらない。日々のプレーで体現し、チームを引っ張っている。
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