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大谷翔平と“お父さん”のような大打者プホルス…球宴で“再会”したレジェンドが語っていた大谷への予言「二刀流ができるのは彼しかいない」
posted2022/07/22 11:00
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
AFLO
2年連続2回目のオールスター出場を終え、今年も多くの注目を集めた大谷翔平。かつて同僚でもあったレジェンド、アルバート・プホルスは大谷の才能を信じ、支えてきた選手でもある。プホルスが語った大谷の超才能とは――。これまで有料で公開されていた記事を、特別に無料公開します。【初出『Number1040号』(2021年12月2日発売)】
親心。41歳のアルバート・プホルスと27歳の大谷翔平をみていると、この言葉が妙にしっくりとくる。ルーキー時の'18年2月、キャンプインを前に本拠地アナハイム近郊にあるカリフォルニア州立大学アーバイン校野球部のグラウンドでともに打撃練習をして以来、現役最多の679本塁打を放つレジェンドは何かと大谷のことを気にかけた。
しかし、その恩師との時間に突然の別れが訪れたのは5月6日のことだった。エンゼルスからプホルスへの突然の戦力外通告。今季、チームメイトとして過ごしたのは、2月17日の野手組キャンプインから戦力外通告前日の5月5日までのわずか78日間だった。それでもふたりにとっては濃密な時間となった。
プホルスが“予言”していた大谷の大活躍
かねて、プホルスは大谷についてこんなことを言っていた。
「二刀流でプレーができるのは、彼しかいないだろう。日本時代から築き上げてきた実績もあるからね。ただ、私は将来的なことを考えれば、どちらかひとつに絞った方がいいのではないかと思うことがある。彼のバッティングはすごいよ。打者に専念すれば、毎年確実に30から40本塁打は打てるだろう。だが、投手をやっていれば、毎試合出場することは難しくなる。それに投手には常にケガのリスクがつきまとうからね」
無事これ名馬。類まれな二刀流としての才能を認めつつも、選手として長くプレーして欲しいと願う気持ちが伝わってくる言葉だった。