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大谷翔平の“後輩たちからも”愛されすぎな日常…“頭ポンポン”された選手が語るリスペクト 「大谷と仲良くなるコツ」を聞いてみると…?
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byGetty Images
posted2022/09/05 17:01
7月30日のレンジャーズ戦にて、好プレーをしたベラスケスの頭をポンポンしてねぎらった大谷翔平
大谷とベラスケスは同じ1994年生まれ。デビューも同じ2018年だが、エンゼルス在籍歴で言えば大谷が先輩だ。守備範囲の広さから「Squid(スクイッド)=イカ」とニックネームをつけられているベラスケスを大谷は「イカちゃん」と呼ぶという。
同僚となって1年目だが、仲良しぶりも目立つ。距離を縮めるコツについてベラスケスは「彼が投げている時に、バックでいいプレーをすることかな」と笑って明かした。今季11勝を挙げている大谷が実際にベラスケスの守備に助けられたことも多くあり、貢献度は高い。試合中のプレーでも絆は生まれている。
「偉大さで言えば、ジャッジとコールを融合したような感じ」
7月30日(日本時間31日)のレンジャーズ戦。大谷は2点先制された直後の3回無死一、二塁から22号逆転3ランを放った。ベンチに戻る際、仲間の祝福を受けながらベラスケスの頭をポンポンとたたいた。この回、8番打者の死球からベラスケスが捕手前の絶妙なセーフティーバントでつなぎ、チャンスメーク。チームプレーに徹した献身的なバントをたたえるかのような大谷の行動だった。
もちろんチームリーダーはトラウトだが、大谷も若手や新加入の選手にとって頼りになる存在だ。「打者で打席に入る時も、ピッチャーでマウンドに上がる時も、彼は何をすべきかを分かっている」と、試合に臨む姿勢にベラスケスは刺激を受けている。昨年、ヤンキースに所属していた同選手は「偉大さで言えば、ジャッジとコールを融合したような感じ」と語る。今季、打撃成績でリーグトップを独走するヤ軍のジャッジと、今季メジャートップの奪三振数を誇るエース右腕ゲリット・コール。投打で、常勝軍団のスター級ほどの存在感がある。