ネイマールと渡り合った板倉滉が“日本代表とシャルケでの急成長”を自己分析 「自信を失うのは一瞬」「W杯でも上手くいかないことは絶対に…」

相手が準備していないところで身体をぶつけるのも1つの手

――昨シーズンまで戦っていたオランダ1部よりも、ドイツ2部の方がフィジカルを武器にしたフォワードが多いと感じたそうですね？ 

「はい、そこは鍛えられましたね。ほとんどのフォワードは僕より身体が大きかったので」

たくましさを増した板倉の守備（クリック、スワイプするとネイマールとのマッチアップやシャルケ時代などがご覧になれます）©JMPA

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――186cmの板倉選手よりも大きい、190cm台のフォワードがゴロゴロいます。

「しかも、すごくゴツい選手ばかり。そういう相手にもガッツリつぶしにいったり、ボールを奪い切ろうという気持ちでプレーしています。ただ、自分の後ろにキーパーしかいないような状況では、無理をしすぎて一発で抜かれないように気をつけていましたね。他の選手がヘルプに来られる状況ならガッツリいって、そうでないときはステイしつつ、ボールを奪えるタイミングを狙う。その状況判断には結構、気を使っていました」

――フィジカル能力に優れた選手と対峙するからこその工夫もあるわけですね。

「身体が自分よりはるかに大きい相手に、同じタイミングでぶつかっても勝てそうになかったら、相手が準備をしていないタイミングで身体をぶつけるのも1つの手です。あとは、あえて裏のスペースを狙わせたうえで、そこに出てきたパスをカットしようとしたり。オランダの時にはいなかったタイプの選手と戦えたのは、プラスでしたね」

――攻撃のビルドアップにおける手ごたえはどうですか？　

「相手がどういうシステムで、どうハメようとしているのかは、後ろにいるとよく見える。だから『ここが空くから、こうやってつないでいこう』と考えながらプレーしていました。ただ、それは僕ひとりだけで上手くできるわけではなく、みんなで連動して良いポジションをとらないといけない。だから、後ろのポジションの選手と常に話し合いながら、やれたのは良かったです」

©Satoshi Shigeno

臨機応変な状況判断ができるようになってきた

――ビルドアップでの成長を実感した試合などはありますか？

「毎試合、色々考えながらやっていましたから、1つの試合をあげるのは難しいですね。ただ、ビルドアップが全然上手くいかない試合は結構あった。そのとき、どうするかが勉強になりましたね」

――というと？

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