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あのオールブラックスがやってくる! 4年ぶりの対戦は日本にとって大きなチャンス? 来年のラグビーW杯に向けて王者との力関係は… 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2022/08/27 11:02

あのオールブラックスがやってくる! 4年ぶりの対戦は日本にとって大きなチャンス? 来年のラグビーW杯に向けて王者との力関係は…<Number Web> photograph by Getty Images

10月29日に国立競技場で日本代表と対戦予定のオールブラックス

王者は今、苦戦を強いられている?

 実は昨年末のオータムテストシリーズから、苦戦を強いられているのだ。

 2021年オータムテスト
  〇 vs.ウェールズ 54−16
  〇 vs.イタリア 47−9
  ● vs.アイルランド 20-29
  ● vs.フランス 25-40

 アイルランド、フランスに連敗して2021年の国際試合を終えた。2022年のサマーテストではアイルランドをホームに迎えたのだが……。

 vs.アイルランド
  〇42−19
  ●12-23
  ●24-30

 なんとホームのテストマッチシリーズで負け越してしまったのだ。

ヘッドコーチの進退問題にも…

 そして、南アフリカ、アルゼンチン、オーストラリアとの「ラグビー・チャンピオンシップ」では、初戦の南アフリカに敗れてしまったのだ(●10-26)

 サマーテストでアイルランドに連敗を喫し、さらにチャンピオンシップで南アフリカに敗れたときはニュージーランドのメディアが蜂の巣をつついたような騒ぎになり、イアン・フォスター・ヘッドコーチの進退問題が論じられるほどになった。

 しかし、王国は復活した。8月13日に行われた第2戦ではようやくオールブラックスらしいプレーが見られるようになり、宿敵の南アフリカに逆転勝ちして(○35-23)王国のプライドを保った。

 今後、ラグビー・チャンピオンシップではアルゼンチン、9月24日にオーストラリアとの対戦を終えてから、オールブラックスが10月に日本にやってくるという流れになっている。

 実は、今回の対戦は日本にとって大きなチャンスになるのではないか――と見ている。アイルランド、南アフリカがオールブラックスの攻略法を提示しているからだ。安定したセットプレーを構築し、日本代表が応用可能な戦術を発見できれば(コーチ陣は優秀なので、きっと鍵を見つけ出すはずだ)、面白い勝負になると見ている。

【次ページ】 来年のW杯に向けた重要な試金石に

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ジェイミー・ジョセフ
山中亮平
シオサイア・フィフィタ
中野将伍
ディラン・ライリー
トニー・ブラウン
ヴァルアサエリ愛
齋藤直人
ジャック・コーネルセン
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