ラグビーPRESSBACK NUMBER
あのオールブラックスがやってくる! 4年ぶりの対戦は日本にとって大きなチャンス? 来年のラグビーW杯に向けて王者との力関係は…
posted2022/08/27 11:02
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph by
Getty Images
オールブラックスがやってくる。日本代表と対戦するために。
10月29日(土)、国立競技場で日本代表とニュージーランドが「リポビタンDチャレンジカップ2022」で対戦することが両協会から発表された。
両国の対戦は4年ぶり7度目で、これまではニュージーランドの全勝。自らもオールブラックスのメンバーだったジェイミー・ジョセフ・日本代表ヘッドコーチは、今回の対戦の意義をこう話す。
「前回、2018年のニュージーランド戦では、我々は5トライを挙げたものの、ミスで攻められ、オープンプレーの攻撃にもフラストレーションが溜まり、フルタイムまでに10トライを献上しました。我々は以前よりも良いチームになっており、この秋にはベストな状態で試合に臨み、オールブラックスから勝利を奪いたいと思います」
オールブラックスとの対戦で衝撃的だったこと
この試合、日本は31対69で敗れたが、忘れられないことがある。味の素スタジアムで行われた一戦は、後半に入って日本代表がオールブラックスに突き放された。そのとき、観客席が沈黙し、失望していることが手に取るように分かった。
これは私にとって衝撃的なことだった。
ジャーナリズムの立場からすると、当時の日本がニュージーランドに勝つ確率は限りなく低いと思っていた。
ところが、2015年にワールドカップで南アフリカを倒してから日本代表を応援するようになったファンは、オールブラックス相手にさえ勝利を信じるようになっていた。
そして2019年のW杯の快進撃を経て、日本代表への期待はさらに高まっている。
さて、現在の日本代表はどんな状況にあるだろうか。