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大谷翔平のWBC出場には”ウルトラC”が必要?「出たい気持ちはもちろんあります」 栗山監督が熱視線も…ダルビッシュが示す難しさとは
posted2022/08/22 11:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Getty Images
2023年3月に実施される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表・侍ジャパンを指揮する栗山英樹監督が米国視察から帰国したのは8月14日のことだった。
現地ではサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手やシカゴ・カブスの鈴木誠也外野手らと面談。またロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手やトロント・ブルージェイズの菊池雄星投手らメジャーリーグでプレーする日本人選手、ピッツバーグ・パイレーツを自由契約となった筒香嘉智内野手(現在はトロント・ブルージェイズ傘下3Aバッファロー)、米国出身でニューヨーク・メッツ傘下3Aシュラキース所属の加藤豪将内野手など、マイナーでプレーする日本人、日系選手らも視察して、侍ジャパンへの参加の可能性を探った。
もちろんその中で最も注目を集めたのは、やはり日本ハム時代の“教え子”大谷の去就だ。
大谷の前向き発言「出たい気持ちはもちろんある」
昨年12月の監督就任会見では「必要ですか? 翔平?」とケムに巻いていた栗山監督だったが、この視察では現地時間8月12日(日本時間13日)に大谷が「2番・指名打者」で先発出場したミネソタ・ツインズ戦を観戦し、熱い視線を送っていたという。
当の大谷も7月18日(日本時間19日)のオールスターゲーム前日取材で、WBCについてこんな前向きの発言をしていることも周囲をヒートアップさせる原因となった。
「出たい気持ちはもちろんあります。ケガもあってタイミング的に出られない年もあったんですけど、選ばれればプレーしたい気持ちはある」
ただ、事はそう簡単ではない。